作品、拝見させていただきました。
おもしろい作品があると彼女から聞いて、頭の中で想像したのは男性が洗濯したてのTシャツを着てみたいという夏の短歌だと思いました。
それで、男性の作者が女性にまだ脱水したてのTシャツを女性に着させたいだったら、リアリティーよりもコメディの作り物な感じがすぎる演出だと思ったわけで、バランスがよいと感心して検索してみました。
すると、作者がどうやら女性らしいと思った瞬間、別の読みで開放的で自由でいいじゃない!という作品にも思えてきて、楽しめました。
俳句は17音しかなく、作者の俳号や男性か女性かなどで情報がおぎなわれがち(あたかも自然主義文学の私小説的な、ノンフィクション的な)です。
短歌は例えば寺山修司のようにフィクションも演出としてありという作風の開拓もあり、どちらで作者が詠むことも読者が想像してもいいわけです。
フィクションかノンフィクションか、はたまたどちらなのかわからないまま読者にゆだねるのもありか。
そんなことを考えさせられた作品でした。