第9話 願いをかなえてくれる村

 どんな望みでも叶えてくれる村の噂は聞いたことありますでしょう。

 はい、噂はほんとうなのです。

 自分の身の丈にあった程度、という制限はありますが、ほんとうに願いを叶えてくれるのです。どんな種族の者にもわけへだてはありません。

 日頃は目の端に触れただけで殺しあいになる種族たちが、一同にかいして望みを叶える儀式に参加する姿は、とても奇妙で不思議な光景です。

 ですが、ほんとうに奇妙で不思議なのは、じつはこの村で起きることなのです。



第9話 願いをかなえてくれる村-------------------------------------------------


 あの村のことは聞いたことがあるが、あまりお勧めはしたしかねますな——


 冒険者マハバーランは道中で、出会った老人にそう忠告された。


「だが、ご老人。その村の住人はどんな種族でも歓待し、どんな願いも叶えてくれると言われているのですよ」

「ほんとうにそんな都合のいい話があるとでも?」

「ええ。わたしはその村で願いをかなえた者を、複数人知っている」


「そのひとたちはなにを願ったと言っていたかね?」


 マハバーランは嘆息した。

 この村の話題がでるたびに、マハバーランは説明をしいられる。この話はなんどしたかわからない。


「ご老人も知っているとは思うが、あの村でどんな願いも叶うと言っても制限がある」

「ああ、その人物や種族の身の丈を超えないていどの、ささやかな願いのみが叶えられると聞いておる」

「そのとおりだ。だから、魔王を倒すとか、王になるとか、大金持ちになる、なんていう願いは叶えてはもらえない」

「まぁ、当然でしょう」


「わたしが出会った者の願いも、死んだ母親と交霊できた、とか、遠くの国にしかない幻の鉱石を手に入れたとか、まあ、そんなたわいもないものだったよ」


「それで願いが叶った、というのなら、それはきっと本物なんでしょうな……」

 老人がそう言った。ことばの端に小馬鹿にするようニュアンスが感じられて、マハバーランはすこしムッとしたが、そのまま話を続けた。


「実際わたしの願いもたいしたものではない。だがどうしても叶えたくてね。冒険の途中だったが、パーティーの仲間にわがままを言って、すこし寄り道しているところなのだ」


「だが、その村の住人たちは、そのささやかな願いの見返りに、なにを求めるかはご存知かね?」

「あぁ、知ってるとも。『マナ』だろう?」

「ああ、そうだとも。その願いに見合った量の『マナ』を提供しなければならんのだ」

「それがどうした?。マナならいくらでも、このからだに蓄えている。そうは言っても毎日、戦いに明け暮れているからな」

 マハバーランは力こぶをふくらませてみせた。

 老人はそちらには目もくれず、マハバーランの顔をじっと見つめていた。が、ふいに破顔すると、安堵したような顔で言った。


「たしかに。そなたのマナの蓄積量は相当なもののようですな。これでも賢者のはしくれですから、からだに蓄えた『霊力』や『気力』などは読み取ることができますからな」


「それはそれは……」

 マハバーランは老人が最初から、ただ者ではないと感じていたので、素性をあかされておもわず感嘆の声がでた。

「で、わたしは、自分のマナで願いを叶えられるのですね」

「そなたの望みは?」

「ヘレバ地方に棲むという『ギギンバ』という大蛇の肉を喰ってみたいのだ」

「なぜですかね?」

「旅の途中で、数々の旅人や冒険者たちから、その大蛇の肉のうまさを聞いてね。天にも昇るような味だとか、口の中の余韻を忘れたくなくて3日間水も飲まなかった、などと聞かされれば、一度味あわずにはいられない」


「ふむ、ギギンバの味は聞いたことがあります。わたしは食べたことがないが、世界を敵にまわしてでも食べたくなる味、という話でしたな」


 村についたマハバーランは、出迎えてくれた村人に広場へ案内された。

 そこは森と山に囲まれた、昔ながらの自給自足の生活をしている素朴な村だった。


「今回の祝祭も、いろいろな国から、多彩な種族の方が集まって大盛況なんですよ」

 案内してくれた亜人が声をはずませた。

 年齢は人間でいえば15、6歳くらいだろうか、性別はおそらく女性。ゴートと人間の合の子らしく、頭から曲がったツノがぴょこんと飛び出ている。

 彼女が目をほそめて、にこにこととした笑顔で話しかけてきた。


「ここの村にはルールがあります。この祝祭では日頃、敵対している民族や、天敵同士の種族や動物が一同に集まります。いちおう、衝突が起きにくいようにエリア分けしていますが、全部はふせぎきれません。ですから、なにがあっても、ぜったいにいさかいをしないでください」

「あぁ、わかってるさ。ルールを守れなければ、願いを叶える前に追い出されるんだろ?」


「ええ。ぜひ守ってくださいね」

 少女はニコニコした顔をくずさずにそう言った。

 マハバーランはその表情がどうにも気になって、つい尋ねた。

「大変失礼だが……、きみたちはいつも、どうしてそんなに笑顔を絶やさずにいるのかね」


「はい。それはわたしたちが、目を見開くと、皆様、怖がられるので……」

 そう言って、少女がこちらを見つめた。


 四角い瞳孔—— 


 この世の、いやあの世までを、すべて見通しているような、悪魔のような目——

 射竦いすくめられたようになり、マハバーランの足がおもわずとまった。


「たいへん失礼しました」 

 そうかるく会釈すると、少女はとってつけたような、わざとらしい笑顔に戻った。



 森の小道をぬけて、広場が見えてきた。

 ひとびとの声や、生き物の鳴き声、咆哮などが入り交じった騒々しい音が、しだいに大きくなってくる。

 広場に足を踏み入れた途端、マハバーランは、案内係の子が言っていたことが、いかにむずかしいことかを思い知った。


 なにがあっても、ぜったいにいさかいをしないでください——



 広場は直径一キロメルトほどもある広大な敷地だったが、ありとあらゆる人種であふれかえっていた——

 

 人間族、亜人族、エルフ族、獣人族、ドワーフ族のような見知った種族——

 ゴブリン族、オーク族、オーガ族、コボルト族、トロール族のような、敵対勢力——

 スライムや、ワーウルフのような肉食獣——

 そして空にはドラゴンが飛んでいた——


「人間族のエリアはこちらです」 

 そういって案内された方角に、白い瀟洒しょうしゃな建物とおおきなテントが建っていた。

 マハバーランはどこかの種族、なにかの獣に、襲われるのではないか、とあたりに気を配り続けた。その建物に入るまで、生きた心地がしなかった。


 建物のなかにはすでに先客が数人いた。

 マハバーランは人間の姿を見ただけでホッと胸をなでおろした。


「うはははは、ずいぶん肝を冷やしたって顔してるな」

 がっしりとした筋肉の男が、マハバーランの背中を叩いて、手荒く出迎えてくれた。


 その場にいた人間たちと自己紹介しあい、笑いがもれはじめると、ようやくマハバーランは緊張から解放された。


「信じられない光景ですよ。あらゆるところが、一触即発の火薬庫みたいじゃないですか」

「うははは、うまいこと言うな」

 そう言ったのは、まっさきに歓迎してくれた男。シュランクという気の良いヤツで、いつのまにか、この場の中心にいて、10人ほどの人々のあいだをとりもってくれている。


 しばらく談笑がつづき、全員が打ち解けあった頃、ノックがして、亜人が数人はいってきた。真ん中にいるかなり年配のゴートマンが前に進み出た。

「わたくしがこの村の村長で、今回の祝祭の責任者、モルキュと申すものです」


 モルキュは今回の祝祭のルールと、手順を丁寧に説明してくれた。

 初日の祝祭開幕の儀には、全員参加。

 その後、村人がわりふった順番で呼びだしをするので、小屋に待機し自分の番を待つ、ということだった。


「順番がたいへん重要です。呼びだし順は、こちらで精緻に組んでおります。一箇所でも狂いますと、支障をきたしますのでかならずお守りください。それから……」

 モルキュは四角い瞳孔で、全員を見回した。

「願いが叶った方はその足で、すみやかにこの村から出てもらいますので、ご理解のほどを……」

「なぜかね?」

 わたしはついそう尋ねた。気をわるく質問だった、と後悔したが、モルキュはそんな質問は聞きなれているとばかりに笑顔で答えた。


「願いが叶ってしまえば、この祝祭のルールなど守る者などいらっしゃらないでしょう。殺し合いをするのは構いませんが、この村の外でやって欲しいですからね」



 ひと通りの説明がすんだところで、マハバーランたちは、あたまの上にガラスの瓶のようなものを順番に乗せられた。

 この種族につたわる『マナ』を吸い取る神器とのことだった。

 マハバーランはどれほどのものか、と構えたが、拍子抜けするほどなにも感じなかった。

 刺激や衝撃もなく、脱力することも、気分がわるくなることもなかった。


「ありがとうございます。これで契約完了です」

 ゴートマンの長老と取り巻きの者は、深々と頭をさげると、その場を辞した。



 祝祭の開幕の儀は、まさに常識はずれだった。

 見たこともない、とほうもない光景がそこに広がっていた——

 

 ありとあらゆる種族、獣、魔物がそこに勢揃いしていた。

 おなじ空間にいてはならない種族や、衝突なしに存在することなど不可能な種族、けっして交わることのない種族が、この広場につどっていた。

 不慮の衝突を避けるため、ブロック単位でわけられていたが、一番近いところでは10メルトも離れていない。

 いつ、どこで、衝突が、いや、喰いあいが、殺し合いが、はじまっても、まったく不思議ではない——

 げんに人間族のブロックの左隣のブロックは、オーク族だったので、マハバーランは気が気でなかった。シュランクは腰にさげた剣の柄に手をかけているし、ほかの連中も、ひっきりなしに手持ちの武器を確認している。全員がそわそわしていた。

 だがそれはオーク族もおなじようだった。

 あきらかに威嚇とととれる唸り声をこちらにむけてきたり、なにかを投げつける真似をしてきて、こちらを牽制してきていた。

 なかでも頬に傷のある若者とおぼしきオークは、やけに挑発的で祭典のあいだ、ずっとこちら側を睨みつけてきていた。


 主催者たちは粛々と開催の儀をとりおこっていたが、敵対関係にあるもの同士は、そんな儀式の催しものに目をむける余裕などなかった。


 小一時間ほどで開幕の儀がおわった。みんな神経をすり減らして疲れていたが、小屋にもどるなり、ふたりの戦士が呼びだしをうけた。残った連中で、さきほどまでのゾッとするような光景に、ひとしきり感想をかわしあっているうちに、その次の者が呼び出された。


 初日はその三人だけだったが、二日目はばらばらに四人が呼び出された。

 マハバーランはお呼びがかからなかったが、シュランクはそれが不満なようだった。


「オレは一番最初に来たんだぜ。すこしは配慮してもらいたいものだよ」

「シュランク、しかたがないでしょう。あちらさんにも都合というものがあるんでしょうし……」

「しかしだな。オレはちかくの街に仲間たちを残してきてるんだ。すこしでもはやく戻って、旅を続けねばならんのだ」

「それをいうなら、わたしもおなじです。5人の仲間に無理をきいてもらって、ここにきているんですから……」


 酒のちからも手伝ってか、その日はシュランクとだけでなく、残った五人と愚痴やら自慢話やらを語りあった。


 三日目——


 ついにマハバーランに呼びだしがかかった。シュランクも一緒だった。



 マハバーランが案内係に連れていかれたのは、森のなかにあるすこしひらけた場所だった。そこに10人ほど腰かけられる長テーブルがしつらえられ、食事の準備が整えられていた。

 10人ほどのゴートマンが忙しく立ち働いており、あの貼りつけたような笑顔で迎えてくれた。

 マハバーランはすすめられるまま、長テーブルの一番端の席にすわった。見るとおなじテーブルの中腹の席には、先客が二名いた。

 ゴブリンと鳥の亜人ハルピュイアだった。


 マハバーランはその取り合わせに驚いたが、あとの二体もおなじように驚いているようだった。

 種族もなにもかもちがっているのに、三人はおなじ望みをもって、ここにつどうたということなのだ。


 伝説の大蛇『ギギンバ』の肉を食べたい、という望みを——


「まずはギギンバの血のスープからどうぞ」

 村長のモルキュがうやうやしく挨拶をすると、三人の目の前にスープが運ばれてきた。

 すこし白濁しただけのスープ。

 おそるおそる口をつけてみる。

 

 おそろしく、スッキリとした味だった。

 濃厚なうま味が口のなかに広がったかと思うと、それがいくつもの種類にわかれ、順繰りにその味を主張したのち、ふっとなにもなかったように消えていった。

 だが、口中には清涼感だけが残って、次のひとくちを待ち受けるようにリセットされる。


「うまい……」

 マハバーランはおもわず、声をだした。

 だが、ほかの種族の連中もおなじ感想だったのだろう。ゴブリンは低い唸り声を、ハルピュイアは甲高い鳴き声をあげた。


 その次の料理はギギンバの鱗の塩焼き——

 得も言われぬ歯ごたえ。噛んだ歯にしあわせが伝わるような噛み心地。


 ギギンバの血合いの蒸し料理——

 ふわっとたちあがった薫りを嗅いだだけで、恍惚にしばし呆けてしまうほどの濃密かつほのかな甘味。口にいれるのがもったいないほどの、贅沢な薫りの血合いは、噛むほどに味が変化し、そのどの味もが舌を魅了した。


 そしてメインディッシュのギギンバの肉のステーキ——

 それがサーブされようとしたとき、奥の方でおおきな声がした。怒号のように聞こえたが、それは力強い喜びの声だった。

 現われたのは、シュランクだった。

 シュランクはマハバーランを見つけるなり、手にもったものを掲げて叫んだ。


「やったぞ。父の仇のオークを討った! マハバーラン、見てくれ!」


 そこには緑色のおおきな頭があった。

 シュランクはオークの耳をひっつかんで、マハバーランに見せつけるようにして、腕をつきだした。

「これがわたしの父の仇だよ。マハバーラン!」

 シュランクは誇らしげに、オークの頭をつかんだ腕を揺らしてみせた。

「ほんとうにこの村はすごい! この奥にある洞くつに、不思議な力で我が仇敵を呼びだしてくれたのだ」

 シュランクは腕をつきあげたまま、涙を流していた。

「あぁ…… 父の仇をこの手で討てる日がくるなどとは……」

 

 だが、マハバーランは不思議な気分で、そのオークの頭を見つめていた。シュランクの父の仇というには、そのオークは若々しくみえたからだ。オークの顔だちなど判別などできる自信などなかったが、マハバーランはこのオークをどこかで見た気がしてしかたがなかった。 

 シュランクが泣きながらも、晴れやかな笑顔をマハバーランにむけた。

「マハバーラン、すまん、先に帰らせてもらう。またどこかで会おうじゃないか」


 マハバーランはことばすくなにシュランクに祝意を伝えると、握手をした。



 ついにメインディッシュのギギンバの肉のステーキが運ばれてきた。

 それを口にしたとたん、マハバーランはふっと意識がとびそうになった。

 この世で経験してきたあらゆる快楽が、まるで苦行であったかのような、信じられないほどの快楽が口のなかにひろがっていた。一瞬にしてエクスタシーに達してしまったような絶頂感、そしてその快楽が脈をうって、からだ全体にゆっくりひろがっていく。

 はっと気づくと、マハバーランは泣いていた。 

 いや、それだけでなく鼻水を流し、よだれも垂らしていた。

 

 それほどの恍惚——


 予想を超えたうまさに唖然とした。これはもはや異次元レベルといっていい。


 おそろしいことに、その肉は食べすすめても第一印象の感動が、そのまま持続し続けた。二口目もおなじように衝撃を受け、それが最後の一切れまで続いた。 


 どんな感想を口にしても陳腐で、どれほど褒め称えても、本質を伝えきれないと感じさせるほどのおいしさだった。


 突然、カチンという音がして、マハバーランは恍惚から引き戻された。

 音がしたほうに目をむけると、ゴブリンとハルピュイアがテーブルに突っ伏していた。


 あまりのうまさに気絶した——?


 マハバーランは最初、そう思った。そうなって当然だとさえ思える説得力を、この肉の味はもっていた。

 だが、マハバーランのからだに痺れがはしって、そうではない、と悟った——


 からだの言うことがきかなかった。

 椅子の背にもたれかかって、なんとか姿勢はたもった。だらりと手がさがる。

 どこもかしこもしびれて、動かなかった。


 そのときふと思い出した。

 シュランクが斬り落したあのオークの頭の頬に傷があったことを……

 あれは祝祭で隣のブロックから、こちらを睨みつけてきていた若造のオークだ。


 突然、視界に村長のモルキュの姿がはいってきた。

「お食事は楽しんでいただけましたでしょうか?」

 モルキュは上をむいたままのマハバーランの顔を覗き込んで言った。

「今回の祝祭は参加者が多岐にわたっておりまして、なかなかに順番を組むのに苦労いたしました」


 順番——?


「みなさまのささやかな願いを叶えるのには、順番がホント重要でしてね……」


「まぁ、おかげさまでつつがなく祝祭は終えられそうです」


 ズズズズズ……


 マハバーランの正面に見える森から、重たいものを引き摺るような音が聞こえてきた。バキバキと樹木をなぎ倒すような音も聞こえてくる。


「次が最後のお客様です……」


 森の木々のあいまから、ランランと光る目が見えた。おおきな目。人間の頭よりもおおきい——

 その目がぬっと姿を現わした。


 それは大蛇だった——

 人間などひと呑みするほどのおおきさ。見たこともないような毒々しい紋様の柄——

 

 マハバーランは、ふと、その大蛇のしっぽが切れていることに気づいた。

 まだ切れたばかりなのか、その切り口からは血が滲んでいてなまなましい。


 そのとき、モルキュが耳元で囁いた。



「こちらさまから、勇者を喰いたいという願いがありましてね……」


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