相容れないはずの2頭は、手を取り合って前へと進む。それは同情であり、希望でもある。ここから始まる大河のような物語を想起させる、その前日譚。彼らの行く末に幸あれ。
正直、知勇吉の時点でもう全部もっていかれました。センスがすごい……名前のルビがカタカナひらがな混ぜてあるところが、また好みで……。いやかっこいいです。これはあれですよ、紙芝居でみたい。飴を舐めながら立って聞くスタイルの紙芝居で読みつつ、見つつ、聴きたい。それぞれの事情と欲と見栄と失敗。そしてその先に待っていたのはーーあらたな旅立ちでした。女鼠ちゃんが良い感じに魔性の女やった……。