考えの散文

テレビの報道のこと

早速レビューがついて嬉しい。

月並みな感想しかないが、感謝してもしきれない。

お互い頑張りましょう。


退職勧告を受けてたからというもの、周りの人間が粘土に見えて仕方ない。目と鼻のついた粘土製自立人形。仕事でことごとく失敗してからというもの、周りの人間が違う生き物のように感じる。自分だけが偽りの世界に生きているようで、自分が死んだらこの世界が終わるのではないかという一種の偏執病を患っている。

恥ずかしい話が、この偏執病のせいでありとあらゆる犯罪に走りかけたが、本筋に逸れるので割愛する。




本題に移ろう。テレビ業界内部の話に触れるけど、調べたら出てくる範囲のことしか書かないので、安心してほしい。


巷でよくある「テレビはよく嘘の報道をする」という言説があるが、国語の「作者の気持ちを述べよ」なみに話題には上がるけど存在自体を見たことないものとして認識している。以前、スクショ付きで上がっていたが、よく調べてみれば投稿者の勘違いだったなんてことがあった(勘違いさせるような言い方をするのはテレビとしてはご法度だと思うが)


たしかに、この報道は少し違うのではないかというのはある(意外と気づかれていない)が、あくまで生放送ぐらいで、日を経ってからやるニュース解説番組は滅多にそういう誤った報道は起きない。それもそのはずで、まず事実を確認する人が何人もいて、はじめて報道されるのである。すこしでも怪しい内容があればカットされる。


そういった人海戦術で正しい報道を出来るのがテレビの強みだ。意外と正しい情報を発信するのは難しいのだ。嘘だ、と思う前に自分でやってみてほしい。


恣意的な報道があるなんて話もあるが、放送法の関係で難しいと思う。BPOという管理する団体の目もある。詳しくは放送法4条とかで調べてみてほしい。


要は、仕組みと法律のおかげで間違った報道をしにくいのだ。


それでも間違いというのは起こる。


その原因は様々であるが、テレビ番組というのはいかに視聴者の興味を惹き付けられるかというのを軸に作られる。


例え話をするなら、殺人が起こりました。犯人はオタクでした。なら、オタクということを誇張すれば視聴者は食いつくだろう。といった具合だ。

ただ、よくよく調べてみれば犯人はそれほどオタクではなかった……なんてこともあるだろう。

それでも数字を取りたいディレクターは犯人のオタクの証拠を粗探しする。


そうなると事実ではなく「興味を持たれるか」に重きが置かれ、事実とは離れたことが報道される。


やらせもこのような仕組みで起こる。


結局のところ軸を視聴者からの興味に置くから良くないのだ。本当なら、事実に軸を置くべきなのだ。


しかし残念ながら、テレビは広告収入で稼いでいる以上、視聴率の有無で稼ぎが決まる。

そのビジネスモデルが変わらない限り、テレビの放送姿勢も変わらないだろう。


テレビを変えたければ、視聴者側が変わるしかないのだ。


ところが現実はそう甘くない。無課金勢がクレームをつけるだけで課金をしないのと同様に、テレビにクレームをつけている層はテレビが変わったとしても見ないだろう。それでもクレームが来たら対処しないといけないため手を替え品を替えた結果、常連の視聴者が離れていく。素人が口を出した結果、ゴミができるのと同じ構図である。


話が逸れたが、本気でテレビを良くしたいと思っているのであれば、ワイドショー感のある映像が流ればチャンネルを変え、真摯な報道をしていると感じれば視聴を続け投書を書き……というのを地道にやるしかないと思う。


視聴率の変動は分刻みに見ているので、そこで態度をリモコンのボタンで示せばいい。



さて、長々と書いたが、一介のADの考えなので、全部真実だと受け止める必要はない。


ただ、「テレビは悪!」と思い込んでる読者は途中で読むのをやめて「人間が粘土に見えると言ってる奴の言うことなんて信じるな!」と激怒してるに違いない。

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