現在進行形

仕事のこと

そもそもなぜADなのか。


たんに入りやすかったからである。


ADになる前、私は某派遣会社に新卒で入ったのだが、そこで発達障害特有のミスを犯し、職場を転々としていくうちにうつ病になり、休職した(この話はいつかする)


資格も経験もなく、あるのは病歴とボロボロの経歴だけ。うつ病再発の可能性と、また職場を変えられる可能性。その二つの可能性を抱えた私は、いわば高性能な地雷である。私を雇うということは、地雷社員を雇うことに他ならない。ついでにいえば、日本語学びたてみたいな宇宙人のような、不快なイントネーションの喋り方で、顔もブサイクである。


そんな私を採用してくれる会社なんてあるだろうか?


あったのだ、それが。


妄想癖のある私は、クリエイティブ業界志望していたのだが、そこで今の会社からスカウトメールが来て、なんとなく面接をうけて、採用されて今に至る。


このこともいずれ書こうと思う。


元々テレビ業界に興味のなかった私は、うつ病なためついていけるかと悩んだ。しかし、次の派遣先が肌に合わない予感を察知していた私は、いますぐこの会社を辞めねばと思い、速攻で内定を受諾した。


テレビ業界は楽しい。制作会社で派遣される形態のため、配属先にもよるが、基本は出社時間を自分で決めれる。そして激務でも徹夜癖があったため、ストレスフリーに仕事できている。前の仕事よりもマシである。


しかし技術ばかりが上がり、コミュニケーション力は上がらない。


どれだけ努力しても、治らないコミュ障の一点がすべてをダメにする。


コミュ障を指摘されるとき、きまって周りの人間が遠い存在に感じる。私にはないセンサーが他には積載されていて、それで会話しているのではないか……そう思ってしまうほど、周りの求めるコミュニケーションというやつがまったく分からないのだ。


仕事能率とスキルが相関するのは分かる。

しかし仕事能率とコミュニケーションをとることは相関するだろうか。


そんな問いはよくわからん社会の暴力にかき消され、クビを宣告される。


ここだけは、


ここだけは前の会社と同じである。

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