鬱病発達AD日記
ろうと
日記をはじめること
身バレに臆することなく始めてみた。
理由はみっつある。
ひとつは忘れないため。
最近、歳を経ていくたびに昔の記憶が剥がれ落ちていく感覚がする。
小学生の頃にみていた懐かしいアニメの数々を思い返すことなく二十余年が経過し、最近ふとしたきっかけで埋もれていた記憶を発掘するに至った。懐かしい思い出、小学生の頃の新鮮な好奇心、それらが蘇ってきたときの感動はクセになる。なんとなく覚えていたオープニングのひとふしだけを掴んで、すべての記憶を引っ張りあげた感覚もクセになる。
話は逸れたが、つまるところ子供の感性というのは、大人になれば切望の対象になり、自分の記憶のなかでしか感じえぬものである。
そういったものを忘れないために日記をしたためる次第。
ふたつめは、自分の仕事を改善したいため。
障害持ちであるが故に、起こったミスなど。それらを書き留めていけば、次は失敗しなくて済む。
そしてみっつめは、死にたいからである。
あまりにも人生が難しすぎて、事ある毎に死にたくなっていく。
そもそも無能など要らないのに、納税の義務、勤労の義務だの言って働かされる。働かなければ死だ。残念ながら、私には金を工面してくれるような存在はない。
はっきりいって害悪である。憲法を変えるならこの点も変えるべきである。
話は逸れたが発達障害なので許してほしい。
ならばさっさと死ねばいいではないかと思われるかもしれないが、私は恩を精算してから死にたいのである。
ここまで育ててくれた親への恩があり、その恩を死で仇なすことは私の矜恃が許さない。故に、彼らが存命のあいだは死ぬ気はない。死んだら知らん。
あとは、どうせなら自分のしたいことをしてから死にたいのである。自分と同じような生きづらさを抱えている人たちへの助けとなれば、そして、まだ発展途中の発達障害研究への理解を深めるために。
この日記はそのためにある。
恐ろしく身バレの可能性があるが、
もし同業者で思い当たった人がいたとしても黙っていただけると嬉しい。そして、私がそのような生きづらさを抱えているからといって優しくする必要も無い。
この日記は、現実ではなく異世界の話だと受け止め、同じ時空に私がいることを考えないでほしい。
ただ、同業者に限った話ではないが。
もし優しくするのであれば、
私以外の人間にも優しくしてほしい。
それで私の願いは果たされるのである。
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