第7話

過去編 小学生


誰か、誰か助けて


私、誘拐されそうになって居る。


パシィーンと音が鳴る。


男の人に顔にボールが当たる。そして少年は私を捕まえる男に蹴りで一撃を与える。


「今のうちに逃げよう」


「う、うん」


ーーーー


「はぁ、何とか逃げられたね。」


「う、うん。ありがとう」


「良かった。大丈夫だった」


「大丈夫だったよ。でも君のボールが」


「それは良いよ。人が助かる方が大事」


「でも、助けて貰ったのに」


私は泣き出してしまう。そんな彼が元気に着ける為に提案をする。


「実はあのボールもう一つあるんだ」


「そうなの?でも、それでも無くなったことには」


「あれバレーボールって言うだよ。そうだ一緒にやろうよ」


「一緒に??」


「うん、一緒にやってくれる人が居なかったから、一緒にやってくれるのがお礼」


ーーーーーー

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