第3話


 「部長、確か、夏だったよな」


「お前、松のサーブを受けてみろ」


「え・・・」


「いや、レギュラーでもないサーブを3年のキャプテンが逃げるわけないよな」


松は自分の圧倒的な才能を知っていた。


 そして、松は監督を見る。


 監督は笑顔で返してくれた。


 「思いっきりやれよ!!」


「・・・ひぃ」


ドンーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!ー!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「無理ですよ、こんなの」

キャプテンの体が震えている。


「もう一発打ってみろ。」


「はい!!」


 ドンーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!ー!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 全て顔の横ギリギリで打ち込んだ。


 キャプテンは一発も拾えなかった。


そして、他の部員主にレギュラーで3年のみに打ち込みまくった。


ーーーーーーー

 部活が終わって、俺だけが監督に呼ばれて残ることになった。


 「なぁ、松」


「はい」


「多分、部員、おそらく3年はほぼみんな辞めるだろうから、お前キャプテンな」


「えぇーー??」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る