第6話 捜査会議
高杉刑事が入院を余儀なくされた翌日。つまり死体が発見された翌日、司法解剖が行われ、さらには被害者の身元が判明したりしたこともあって、事件は少し先に進んだようだった。
捜査本部が立ち上がり、
「K市犬塚公園殺人事件」
という戒名がつけられたが、それは捜査本部が立ち上がった時点で、まだ何も分かっていなかったからであった。
捜査本部が立ち上がり、実際に捜査が行われると、被害者の身元なども分かってきたのだった。
「殺されていた被害者は、山岸修二、三十歳。基本的にはチンピラのようなやつで、宗仁会の息のかかったグループの男で、少し面構えが女性受けするところと、チャラく見えるところが、却って女性に安心感を与えるのか、それなりに、女友達は多いようです。でも、最近ではグループが詐欺を計画するようになってから、やつは結婚詐欺の中心になったようですね。最初は女性も安心感から一緒にいることが多いんですが、この男、かなりの甘え上手なようで、相手の女性に、自分がいなければこの人はダメになってしまうと思わせることで、女性の気持ちを離さないというテクニックを持っているようです。いや、テクニックというよりも、持って生まれたものなのかも知れないですね。だから、女性はついついこいつに甘えられるとお金を出してしまう。気が付くと、ヒモのようになっていても、女は彼から離れない。彼に、他のオンナの影は見えないからなんでしょうね。それでも結婚という言葉を口にすることはない。女の方もそのようです。結婚を匂わせて嫌われるのを恐れているんですね。その頃には、その女性はその男のために、まわりを考えられなくなっていたので、彼女に恨みを持つ人も多かったでしょう。下手に結婚などと口にして彼に捨てられたら、もう立ち直ることはできないと思い込まされた。そこがやつのテクニックだと言えるんだと思います」
と、調査してきた桜井刑事は言った。
「あの被害者は、そんな下衆な野郎だったんですね。こういっちゃいけないのかも知れないが、殺されるだけの理由は十分にあったということでしょうね。だけど、そうなると、やつにはこれまでに、どれだけの女性が被害に遭ってきたのか、今の話を訊いてみると、そんなに少ない数ではないようですね」
と、辰巳刑事が怒り心頭という感じで話した。
この思いはまわりにいた捜査員皆が思っていることで、桜井刑事の報告を訊いていて、顔を真っ赤にして歯ぎしりをしていた捜査員もいるくらいだった。
「何てやろうだ。こんなやつ、殺されても仕方がないじゃないか」
と言いたいと思っている人もいるだろう。
時に娘を持つ親としては、こんな男が存在しているだけでも許せないと思っている。
「それにしても、警察の詐欺係やマルボーは一体何をしているというのだ?」
と言いたいのもやまやまであろう。
だが、口が裂けてもそんなことを言ってはいけないと思うのか、その気持ちが顔から出てくることを憚る気持ちは一切なかった。
「要するに、口に出しさえしなければいいのだ。心で思っているだけなら、いくらでもいいんだ」
という思いである。
「山岸修二? どこかで聴いたことがあるような気がするんだけどな」
と言ったのは、辰巳刑事だった。
「辰巳君は知っているのかい?」
と門倉刑事に訊かれて、
「何となく記憶にですね。たぶんですが、何かの事件で聞き込みをした人の中にいたような気がしたんですよ」
と辰巳刑事は言ったが、その記憶に間違いはなかった。
あれはいつだったか、あるマンションから飛び降り自殺があった時の目撃者であった。辰巳刑事が覚えているというのは、その男がチャラかったくせに、辰巳刑事にやたらと接近してきた気がしたからだ。
あたかも、
「私は警察に協力する善良な市民です」
と言いたげだったのだ。
こんな男は時々いるので、あまり気にしていなかったが、名前だけはなぜか憶えていた。印象がやはり深かったのであろう。
それ以前に、一度他の県でのことだったが、集団毒殺未遂事件があったのだが、その目撃者になった奥さんが、やたらと警察に近づいたり、マスコミのインタビューに答えたりしていた。事件が進むにつれて、その奥さんが怪しいという話になり、毒薬が見つかったということで、その奥さんが逮捕されたのだった。
裁判では、有罪となったのだが、控訴をしているようだった。原告側は無罪を主張、普通であれば、毒を所持していたという証拠が見つかったのであれば、もう言い逃れができないのだろうが、話を訊いてみると、どうやら、同じ毒でも微妙に調合が違っているらしい。
その毒には数種類ほど、毒としての調合法があり、それによって、毒の効き具合も変わってくる。
弁護側は、
「彼女の所持していた毒の調合では、被害にあった人たちのような症状は出ない」
と反論したが、受け入れられなかった。刑は確定したようだが、それでも、無罪を訴えている。
その話が頭にある辰巳刑事は、この事件のように、
「どっちとも取れる場合があるから、難しいけど、やはり警察やマスコミに自分から近づいているのは、情報を引き出したい」
という犯人心理によるものだろうと思っているが。だからと言って、状況証拠だけで犯人と決めつけるのは、症状の違いが明らかだということで、原告側も証拠提出している。
それだけに、迂闊な捜査をあたかも、間違っていないという信念のもとに繋いでいくと、少し躓いた時、自分でどうすればいいのか分からなくなってしまう。
一度は間違いないと思っただけに、そのまま突っ走ってしまうか、それとも、一歩下がって落ち着いて状況を考えてしまうかの問題である。
一気に突っ走るのは簡単であるが、後から思いもよらない逆転の一手を出された時、うろたえるようであれば、自信が揺らいでいる証拠ではないだろうか。その状態で突っ走っても、最後には冤罪を生んでしまったことで、一生後悔しても仕切れない重荷を背負って生きていくことになると思うと、
――一体、どうすればいいんだ?
と考えてしまうだろう。
だから、あれからの辰巳刑事は、自分では完全だと思える証拠が見つかっても、一気に攻めるようなことはしなかった。
もちろん、証拠一つであれば、相手が簡単に打ち返すことができるかも知れないので、打ち返されれば形勢逆転である。
しかし、証拠にも何重もの仕掛けを施しておけば、一つが崩れても、その瞬間別の証拠が相手を襲う。最初の証拠を覆すために、必死になってアラを探したにも関わらず、この証拠はそのアラを埋めてしまった。却って、相手の反論が墓穴を掘ることになるというのもよくある話だ。
警察官は確かに、犯人を洗い出して、その人が犯人であるという証拠を掴み、それが裁判所で認められれば、逮捕状が出て、逮捕することができる。
そうすると、犯人を拘留でき、その拘留期間に犯行を自白させたり、他の証拠を握ることで、検察が起訴すると、そこまでが警察の仕事である。
逮捕までの行動はほとんどが警察の足によるものだが、逮捕後は検察も入り込んでくる。検察が起訴してしまえば後は裁判ということになるが、警察官は、原告側の証人として法廷に立つこともあるだろう。
裁判に入ってしまうと、検察官と弁護士の戦いである。
弁護士は必至になって、被告人の利益を守ろうとするだろう。そもそも弁護士というのは、
「依頼人の利益を守る」
というのが仕事である。
極端な話でいえば、もし被告が犯罪を犯していると分かっていても、被告が依頼人であれば、なるべく無罪に持って行こうとし、それが無理なら、情状酌量を狙う。
もし、無罪が難しいと考えれば作戦を変更して、被告が本当はいい人間だということを宣伝するような証人を連れてきたり、彼のいいエピソードを探してきて、ちょっとしたことであっても、さも大げさにいうことで、裁く側の心証をよくしようとするのである。
弁護士が皆正義の味方のように思っている人がいるとすれば、それは大きな間違いで、本来であれば、適正な裁きを受けなければいけない人が無罪になったりもするのだ。そういう意味で、弁護士も検事も、簡単な商売ではないということであろう。
辰巳刑事は今までに何度となく理不尽な裁判を見てきたが、
「やはりそれはしょうがないのかな?」
と感じていたのだ。
今回はそんな男が被害者になった。あの時の事件と何か関わりがあって、それで今回のようなことになったのかも知れないが、自殺に間違いはなかったので、それと結びつけるのは難しいだろう。
ただ、この男の過去を調査していれば突き当たることではあるので。完全な無視はできないだろう。
だからと言って、変に結び付けてしまうと。却って事件がややこしくなってしまうかも知れない。一つの情報をして、そして、被害者がどういう人物だったのかということを知る意味くらいで収めておくのがちょうどいいのかも知れない。
「被害者は、今のところ、働いているのは、ある風俗店のボーイのようなことをしていますが、どうやら他にすることがないので、ボーイでもさせておけというのが実情のようですね」
「それは、どこかの組か何かに属していて、その中で、ボーイくらいしかやることがないということですかね?」
「そういうことのようです。何も取り得がない中途半端な男ということでしょうか?」
「そんなやつを雇う方もよく雇っているようだが?」
「きっとやつにはそれなりの役割のようなものがあるんでしょうね。それが何かということはハッキリとはまだ分かっていませんけども」
という報告だった。
「じゃあ、女関係とかに特化したものがあったのかな?」
「それはあったと思います。この間は死体だったので、よく分かりませんでしたが、実際には甘いマスクだったようで、笑うと女性が安心するような顔だったようです。意外と女性にはモテたんじゃないですかね?」
と桜井刑事がいうと、
「俺は一番嫌いなタイプだけどな」
と、あからさまに本当に嫌気がさしているかのような表情でそういった辰巳刑事であった。
辰巳刑事というと、K警察署の刑事の中では代表的な熱血漢であり、勧善懲悪の塊りのような人だった。
こういう被害者のような、
「何もできない中途半端な男のくせに、女性を手玉に取ったりするやつは許せない」
と思っているので、ここまでの毛嫌いをあからさまに示したような顔になったのだろう。
「じゃあ、引き続き、被害者については捜査をお願いしたい」
「はい、分かりました」
と桜井刑事の報告は終わった。
「じゃあ、次は鑑識からの報告を訊いてみましょう」
ということで、鑑識担当の刑事が呼ばれた。
「はい、ご報告します。まず、死因は皆さんもご覧になったと思いますが、ナイフによる刺殺ですね。ナイフも特殊なものではなく、普通に入手可能な一般的なもののようです。凶器からは指紋は検出されませんでした。何も出てこなかったので、最初から指紋はふき取っていて、犯行時には手袋のようなものをつけて犯行に及んだのだと思われます」
という報告を訊いて。
「ということは、流しの犯行ではなく、計画的な犯行の可能性がかなり強いということかな?」
と辰巳刑事が訊くと、
「ええ、そうですね。流しでなければ、通り魔と考えられますが、通り魔がわざわざ死体を隠すのかと考えれば、それも不自然な気がします。被害者があの場所に逃げ込んだのだとすれば別ですが」
「なるほど、確かに通り魔というのは、被害者をわざわざ隠すというのはあまり考えにくいとも言えるね。中には愉快犯のようなやつもいて、死体が発見されるのを見て、捜査員が慌ただしく動いているのを見て、快感を感じているやつもいると聞きます。実に腹立たしいことですよね」
と今度は、桜井刑事がそういった。
「でも、今回の事件はやはり計画的犯行だとも言えるかも知れないですよね。通り魔だって、狙うなら、あんないかにも中途半端な男だと分かる服をだらしなく着ているやつを狙ったりはしないだろうからですね」
と鑑識担当刑事が言った。
「死亡推定時刻はどうだったんですかね?」
と訊かれて、
「ええ、死後かなり経っているのは間違いないようでしたね。時間としては、一昨日の未明というところでしょうか? 時間にして、日にちが変わってから、六時くらいまでという少し幅の広いものになってしまいます。それを考えると、高杉刑事が発見していなかったら、もっと経っていたでしょうから、なかなか死亡推定時刻も曖昧にしかならなかったでしょうね」
という。
「他に何か特徴は?」
と辰巳刑事が訊くと、
「胃の中の消化状態ですが、死ぬ前の六時間くらい前に食事をしているようです。ハッキリ何を食べたかまでは分かりませんが、どうやら、あまりいいものを食べているわけではないようです。先ほどの風俗のボーイということなので、賄いか何かではなかったんでしょうか? だから、もし、六時過ぎに食べていたとすれば、十二時すぎが犯行時間でしょうね」
ということだった。
「じゃあ、一つ我々が気になっているところで、被害者が殺されたのは本当にあの場所だったんだろうか? 他で殺されて運ばれてきたという可能性はありませんか?」
と門倉刑事が訊いた。
「それに関してはこれもハッキリとしたことは分かりませんが、一つ今回解剖して分かったことなのですが、どうやら、被害者は絶命する少し前に、女性と性交をしていた形跡があるんです」
という不可解な報告だった。
「ん? どういうことですか? 射精でもした痕があるということでしょうか?」
と門倉刑事が訊くと、
「ええ、そうですね。明らかに女性と交わっていたのは間違いないですね」
という報告を訊いて、
「やつの職業は風俗のボーイだということだが、風俗嬢の中の誰かとした可能性があるということでしょうか?」
と桜井刑事が訊くと、
「それはどうかな? ああいう商売というのは、店からは商品である女の子に手を出してはいけないとかなり釘を刺されているはずなので、風俗嬢とできるというのは、よhどのことでないと無理があるでしょう。果たして被害者にそれだけの度胸と覚悟があったかということですね」
「そういうことであれば、やはり店の女の子との間の性交渉を考えるのは無理があるかも知れないですね。やつは結構小心者で、上の言うことには逆らえないタイプだという話を訊いているからですね」
と桜井刑事の報告だった。
「だけど、今の情報を加味して考えると、その時一緒にいた女が今回の事件で大きな役割を持っていることは分かるというものだ。ひょっとすると、その女が犯人かも知れないし、その女には他に男がいて、女を取られたその男が、やつを殺したのかも知れない」
と辰巳刑事が訊くと、
「じゃあ、辰巳君は、愛憎の縺れから起こった殺人ということかも知れないというのかね?」
と門倉刑事から言われて、
「今のところその可能性が一番強いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?」
と辰巳刑事はいう。
「その可能性は強いかも知れませんが、どうもやつは、影で他にも何かをしていたようなふしがあるんです。これからその捜査を行いたいと思うのですが、そこからも何かが発見できるかも知れないと思っています」
と桜井刑事は言った。
「だけど、少なくとも市の直前まで女と一緒にいたことは確実なんだよね。ということになると、やつの死亡した前の日の行動をしっかり洗い出す必要はあるだろうね。そして、今の桜井君の報告にあった、影で何かをしているというその何かがどういうものなのか、それがこの事件の真相に近づくためのものであることは分かっていることだからね」
と門倉刑事は言った。
どちらにしても、この事件の裏に女がいるのは確かなようだ。
その女が殺したのか、それとも、女と別れて一人になったところを狙われたのか、今までの話を総合して考えると、被害者は他の場所で殺されて、発見現場に運ばれた可能性は高いのではないだろうか。
「犯行現場が別だということになると、少し事件の様相が変わってくるのではないだろうか?」
と辰巳刑事が言った。
「そうだね、まず犯人が一人なのかどうかが怪しくなってくる。あの場所には、引きづった跡はなかったわけだろう?」
という門倉刑事に対して、
「ええ、誰かが抱えていたとすれば、足を引きづった跡があるわけだし、おんぶをしてきたという可能性はさらに低いと思います」
と鑑識担当がいう。
「そうですよね。胸にナイフが刺さっているわけだから、おぼってくれば自分の背中に血も尽くし、何よりもナイフが邪魔でおんぶすることもできないはずだからね」
と辰巳刑事が言った。
「そうだよな。そう考えると物理的にはおんぶは不可能だ。となると一番考えられるのは、複数の犯人説が生まれてくるわけだが、そのあたりはどうなんだろう?」
と門倉刑事は訊いた。
「あの場所の足跡は、確かに粘土質なので、くっきりと残るものなんだけど、一日経ってしまっていて、そうなると、ハッキリしている足跡は分かるが、そうでもないものは消えてしまっている。しかも、ある一定の場所では、わざとなのか、揉み消しているかのようにも見えるんですね。そうなると、複数説というのも成り立ちはしますが、実際の証拠にはなりませんね」
という話を訊いて、
「本当にわざと揉み消したのかな? 数人で運んでいるところでバランスを崩したという可能性もあるんじゃないかな?」
と、辰巳刑事が言った。
それを訊いた桜井刑事が、
「どういう意味ですか?」
と聞いてきたので、
「いえね、犯人は複数かどうかということを隠す気持ちはさらさらないんじゃないかと思ってですね。確かにあの場所に死体を遺棄したのだとすれば、犯行をごまかそうとしているように見えるんだけど、それ以外には、別に隠蔽をしているようにも見えない。そう思うと犯人の狙いがあるとすれば、それは少しでも発見を遅らせて、死亡推定時刻を曖昧にしようと思ったのではないかと思ってね」
と辰巳刑事がいうと、
「それは何か矛盾しているんじゃないか? もし犯人がアリバイ工作か何かを考えているのだとすれば、犯行時刻の幅が広いというのは、却って厄介ではないか? アリバイがあるのであれば、ある程度まで犯行時刻が確定していないと、アリバイを立証できない。容疑者が絶対に犯行日にこのあたりにいなかった。例えば海外にいたなどいうことでもなければ、あまり死亡推定時刻の幅が広がるのって困るんじゃないかな?」
と門倉刑事は言った。
「じゃあ、殺しておいて、犯人、あるいは犯人たちが、高跳びを考えているとすれば?」
と辰巳刑事に訊かれると、
「それもあるかも知れないが、それこそ、海外にでも逃げたとすれば、分からなくもないが、却って疑惑が深まるだけになるからね。そんなあからさまなことしか考えられない犯人だとも思えないんだけどな」
と門倉刑事がいう。
「じゃあ、門倉刑事は今回の犯人はそれなりに頭のいい犯人だと思っているんですか?」
と辰巳刑事が訊くと、
「そうだね。犯行計画もちゃんと練られていたのではないかと思うんだ。そういう意味では逆にこちらもやりやすいと言えるかも知れないけどね」
と門倉刑事は微笑んだ。
「なるほど、人間の考えることなので、我々人間に分からないわけはないということですね?」
と辰巳刑事が言ったが、このことはよく門倉刑事が口にしていることで、知能犯を相手にして、少し壁にぶつかったりした時など、門倉刑事が叱咤激励の意味で、
「相手も人間なんだ。俺たちに分からないことはない」
とよく言っていた。
それを思い出した辰巳刑事は、いまさらながらに、門倉刑事から教えてもらった、刑事のいろはを思い出していた。
「この事件は、やはり計画された犯行だと思って捜査するようにした方がいいかも知れませんね」
と辰巳刑事がいうと、門倉刑事は無言でうなずいて、他の刑事も納得しているようだった。
ただ、とにかく捜査はまだ始まったばかりということであろう。
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