1070話 今回はママ配信


「はい。本日の配信を始めていきたいと思います」


『リムネーしゃま!?』

『違う!姫様や!』

『いや見分けつかんだろ』

『は?直ぐに分からんのか?秒で分かれ』

『信者怖ぇ…』

『少しポヤヤンとしていてママみがあるのが姫様で、傾国の美女感はリムネー様』


「この格好は何となくというか、マイヤとリムネーに対してパパらしい事、ママらしい事してないなぁと思いさっきは普通の姿でパパらしく頑張りました。と言う事でゲストはマイヤとリムネーです」

『こんにちは!』

『お邪魔致します』

 私の左右に2人が座りこちらを見ている。

 ニコニコ顔なんだけど…どしたの?

『ママ!』

『お母様と一緒なのが幸せなんです』

 2人が私に頬ずりをする。

「甘えんぼさん」

 2人の頬にキスをし、頭を撫でる。


『姉妹と娘?仲良し三姉妹?』

『女の子同士のイチャイチャでしか治せない病がある』

『姫様の場合は男でもその病には有効だぞ?』

『姫様とリムネーさんだけだと背徳的だけどマイヤちゃんが入るとほんわかする』

『分かる~』

『健全過ぎて額縁に飾って鑑賞したい』


『ママはいつものようにマイヤたちをギュッとしてくれるだけで良いんだよ?』

『お母様の姿を偶に見せていただければ嬉しいです』

 同じ姿だと思うんだけどなぁ…まあ、ママも確りしないとね!

「ママの愛情を一杯受けて育ってね?」

『『はいっ!』』

 まだギューって抱きしめる。


『あっ…』

『何で?何でそんなに心が洗われるの?』

『ヤバい。顔がにやけてる…』

『動画を見ながら仕事しているけど、画面凝視してて仕事止まってる…』

『ママァ…』

『マイヤちゃんが良い子過ぎて一杯一杯甘やかしたい』

『何でこんなに自然にイチャイチャできるんや…親子のイチャイチャサイコー!』


 時間まで3人でスキンシップを見せつける配信となってしまった。



 スタジオから出ると神様?方が待ち構えていた。

 日本ではなく外国の神様です…よね?

「何かありましたか?」

「ほっ」

「ほっ?」

「本物の姫巫女神様だ!リムネーさんと本当にそっくりだけどママみを感じる!」

 いや、なんて?

 「ふわあああ…しゅごい破壊力…マイヤちゃんをナチュラルに抱きかかえている姿もママって感じだし」

「ミカエルさんにメッセ送ろ!?あっ、写真良いっすか!?」

「あ、はい」

 写真を撮られた。

「あざますっ!天界で自慢出来ます!」

 んっ?天界?それにミカエルさんって言ってたから関係者かな?

「あの、ミカエル様方の関係者ですか?」

「はい!」

 即答かぁ…でもちょうど良いかな。

「あの、神に操られて妹の佑那を狙撃してしまった方が自責の念で命を絶ってしまわれたとの事なのですが…」

「あ-…地獄行き決定ってすごく怒っていた件ですかねぇ…情状酌量の余地はありますが自殺なので…」

「なんでも私の熱烈なファンだったらしく、それで罪の意識に耐えられずにと言う事らしいのですよなので…」

「あ、じゃあちょっと上司に伝えておきます!写真のお礼って事で!じゃ、あざましたー!」

「ちょ、置いてくなよ!…失礼しました!」

「失礼しますっ!…待ってよ!」

 ……えっと、写真一枚で決定覆せるって、何でしょうか?

 いや、情状酌量の余地と内容が内容だから?なの?

 ぇえー?


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