【900万PV感謝】ダンジョンのある現代でTS化した僕は全力で癒やし要員となる

1053話 暴露配信の結果…世界規模の問題に？

　SIDE：日本某所

「ぐおおおおおおおっっっ！！！」

　男は頭を抱えバンバンと机を叩いていた。

「育ててやった恩を忘れ仇で返すとは！！無能弁護士共も訴えられないとはどういう事だ！」

　机の上にあったものを殆どなぎ倒しゼエゼエと荒い息を吐く。

「中条の娘も娘だ！大人しく我等が傘下につけばいいものを…よく分からん護衛がいると聞いたな…買収して誘拐し二晩ほど使い潰せば従順になるか？」

　ニチャリと笑う男だったが、その時スマートフォンが鳴った。

「───なんだ、今忙し………は？」

　男は慌てて周りを見回す。

「何もないじゃ無いか。怖い冗談……！？」

　男は顔面蒼白となり奇声を上げながらスマートフォンを投げた。

「イヤー怖いですね恐ろしいですねー」

「あのお爺ちゃん地獄行きは決定だけど、予備情報。過去有名な女社長を拉致って性的暴行を加えているね。うち２件は女性社長自殺。

　１件は傘下に入っているみたいだね…グループの社長達が一緒になってやったのか」

「兄者をも恐れぬ狂行を企てるなんて…グループ全体に謎の白獅子が突進するんじゃない？一応兄者の婚約者候補でしょ？」

「あー…外国投資家が全株一斉に売ったっぽい。株価のチャートが断崖絶壁」

「グループ全体？うわぁ…全部だ」

「外国企業がこぞって取引停止を表明してるよ…」

「その外国の方も無理矢理彼女を引っ張り回したのは親族だし？」

「現地の政治家から有利な条件を引き出す見返りとして彼女を使っていたよねぇ」

「あちらはやむにやまれぬ事情があったとしても…とばっちりだね！」

「夜中の所もあるのに可愛そうに…遺憾の意を表明しなきゃ（使命感）」

「自分で使命感言うんだ…まあ、どこかは夜でどこかは昼だから仕方ないよね！」

「おやおやぁ？誰とは言わないけど、部長さんにセクハラ要求した議員さんが辞職するらしいよ？理由は健康面に不安があるって」

「血圧が高い以外問題無いのに？昨日も深夜までお酒飲んでいたのに？」

「因みに程よい大企業で美人秘書がいるという噂を聞いたらその会社へ遊びに行って便宜を図る見返りと言って秘書さんお持ち帰りしたりする常習犯だった人だよ！」

「国のため地域のためではなく自身の下半身のために数十年頑張った議員さん！」

「「お疲れ様～！」」

『速報、長谷川部長さん、ほぼ無審査で縁切り受理。２例目となる』

『１例目は？』

『多分先代巫女様』

『マジか…』

『おいおいおい…長谷川グループ全銘柄大暴落なんだが？』

『おまっ、巫山戯るなよ！？俺ら関係ねえだろ！上の連中のやらかしで何で俺らが』

『別に体位良いだろ』

『お前に小学生の娘か息子がいて、脂ギッシュな汚っさんに差し出せるか？』

『は？差し出すわけないだろ』

『いやお前さっき別に体位良いだろって言ったよな？』

『あちらさんはそれだけの責任あるだろ』

『じゃあお前が社長だったら？』

『差し出す』

『地獄でも元気でな』

『俺を』

『いや相手も要らんだろ…』

『企業イメージを貶めたって訴えられない？』

『神様が勝手に配信していたようだし、どうしようもないよね』

『本人達気付いてなかったし』

『あの場合は部長達３人も訴えられないし、神様を訴える法もない』

『ただしとんでもない事になっている事への心労は凄そうｗ』

『変に恨みを買いそうだしなぁ…』

『そこはアレだ。先代様ガンバ！』

『ほぼ協会に缶詰な部長さんだから大丈夫だろ』