1027話 実はサーバーは神器。
夕飯時間にはせお姉様もゆる姉様も食事に参加していた。
「えっと、大丈夫だったの?」
僕の問いに幼女神様’sが同時にこちらを見る。
「大丈夫じゃ無かったけど、大丈夫だった」
「地球のセキュリティとアングラ舐めてたわ…」
あの、何事?
食後に改めて僕が聞いた経緯を説明して話を聞くと…まあとんでもない事を聞かされた。
「身内や関係者のはバージョンを上げていたし、ダミー
「なんか兄者の所に送られていたメッセージに変なデータが混ざっていたけど、それを見て判断したんじゃないかな?ただ、外に出る際には2つの防壁をみっちゃんが仕掛けていたみたいだけど」
えっと…そもそもイントラ内から外には連絡出来ないのでは?…と言うのは駄目なのかなぁ?
なんて思っていたら僕の言いたい事に気付いたせお姉様が追加で説明してくれた。
「地球以外の所…神界や異世界に居る相手には宣誓を噛ませてメッセージを送るんだけど、強制的に2世代前のメッセージフォームに変換される挙げ句、無味乾燥な文字の羅列108文字しか送れないから呪詛や問題のあるものは送れないよ。
変なデータも意味の無い文字化けな挙げ句文字制限で酷いことになっていたし」
「2世代前?」
「うん。万葉仮名の男文字」
那 牟 代 寸 刀 ? いや、な ん で す と ?
兄さんそれ見たら無茶苦茶警戒すると思うんですけど?思うんですけど!?
あと変なデータが文字化けでしかも一部だけって内容も何も分からないヤツぅ!
「いやぁ…改めてせっちゃんごめんねぇ…だいぶ使いやすかったから勧めたんだけど…まさかまだ完成品ではないとはね…」
ゆる姉様が申し訳なさそうに謝っている。
「起きてしまったことですから…大事になっていないので」
「チェックせずに広めた方も問題があるから…」
「まあそれはそうなんですけど、ロック掛けなかったのも…」
なんか互いに頭下げ合っているけど…悪いのはゆる姉様なんだよなぁ…
せお姉様が死ぬほど忙しいのってゆる姉様がミツルギ姉様とせお姉様に仕事投げまくっているせいだし、それが理由でメッセージの本格バージョンアップが出来ていなかったわけだし。
「…あれ?そう考えたら全部戦犯はゆる姉様?」
「何が!?」
「せお姉様が忙しくてアップデート出来なかった訳だから…」
「ぐっ!?」
ゆる姉様が一歩後退る。
「まあ、そうなっちゃうねぇ…」
「せっちゃん!?裏切ったな!私の気持ちを裏切ったな!みっちゃんと同じに裏切ったな!?」
「ゆる姉様後ろ後ろ~」
「ほぅ?」
「あっ…」
ミツルギ姉様が腕を組んで仁王立ちしております」
「誰が裏切ったって?裏切られたと思ったのは私の方だが?お前どれだけ私に仕事を回していると思っている?」
あっ、これかなり怒ってますやん…
「余裕がありそうだから今からでも手伝ってくれるんだな?」
「えっと、それはぁ~もう終盤と聞いたので私が居なく「手伝ってくれるんだよな?」アッハイ」
哀れゆる姉様。自業自得なので頑張ってください。
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