1010話 超、塩害(塩の柱)
僕が先代巫女となって3日後に日本で各国首脳会議が開催された。
そこで色々な話が出たらしい。
まあ、僕は翌日から協会の方々は兎も角として、それ以外の人達からは腫れ物を触るような扱いだったし?
あと、翌日午後には磯部大臣が来て勲章をくれた。
「大々的に授与式をするのは嫌だろ?」
と言われ即座に頷いた。
でもね?なんか仰々しい物2つも渡さなくても良いんじゃないかなぁ…と。
「歴史に名を刻めたぞ?この勲章は不甲斐ない俺らの代わりに国を、国民を守ってくれたせめてもの感謝の形という事だ。
要らないと思うが、副賞として酒造メーカー2社に無理言ってウイスキーを樽で用意して貰った。お前さんに欲しいもの聞いても神様優先しそうだからなぁ…」
「確かに勲章は要らないんですけど、お酒は神様方用の…ああ、渡すとすぐ飲むので念のための保管用としてありがたいです…まあ磯部さんは歴史どころか既にインターネット大百科に載る程有名人ですよね」
「なに!?……なんだよ鉄拳大臣とか武闘軍務大臣って…俺そう呼ばれてるのか?」
「因みにその百科事典のジョークサイトでは磯部さんの名言集や化け物を一瞬で倒した事から「日本の隠しボス」と呼んで楽しまれてますよ?」
「俺は中ボスにも満たないぞ!?」
その政治家らしからぬ反応がみんなから親しまれているんだと思うんだけどなぁ…
因みに僕もジョークサイトには載っている。何故か
話を戻すけど、その会議で神様方を馬鹿にした大統領さんのせいで国全体が神敵扱いされ大変なことになった所が2ヶ所出てしまった。
ガブリエルさんがノリノリで神国から実況中継をしていたらしい。
エール片手に。
で、そこであろうことか国民の30%近くが信仰しているのに馬鹿にする態度を取られ軽くキレた。
シンボルタワーを塩の柱にし、国と国民を神敵とするよう申請すると宣言。
大統領は慌てるも後の祭り…上の申請が即座に出たようで有名なタワーが天辺からどんどん塩に変わっていき、全員が外に出た後30分後に倒壊。
それを聞いた他の国のお偉いさんが失笑して失言。
しかも失言をものともせず煽りガブリエルさんそこでまたオコですよ。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
今後のことについて話し合いに来ているのにと呆れて半数以上の国が席を立とうとするのを何とか宥め、色々決めたらしい。
その中の1つに、知らなかったとはいえ神々に対して疑いの目を向け、更には対価を奉ずることなく願いばかりを喚き立てていた事を反省し、まずは各国の地酒を献上することになった。
と言うか、これは元より決まっていたらしい。
うーん…酒で釣られると思われていますよ神様方。
…で、現在1階で受け渡しをしている。ニコニコ顔の3神とミカエルさんが。
神威マシマシの中で記帳をさせて荷物を受け取り、食堂に案内して食事をして貰うという…ねえ、それ対価じゃないの?
食事奢ってあげるとかウェスタさん達キレない?結構な人数だよ?
…その話聞いてうちのメイドさん数名投入することにした。
これで少しは回転すると信じて。
あと、密かに入口で手水をして貰っている。
変なモノを連れてきていたり、入り込まれたくはないので。
……6人ほど口から黒い煙を吐いて倒れたらしいけど、すぐに回復するレベルだったとのこと。
1階は騒がしいらしいから絶対に行かない。
因みに僕は現在、マイヤとひたすらクッキーとドーナツを作っている。
協会のお仕事?今回は年休ですよ、年休!
マイヤのお願いを聞いてひたすらクッキーとドーナツ作成に努めさせていただきますよ!
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