965話 お酒は二十歳になってから!未成年に飲ませるな!
ちょっとしんみりというか、どんよりとした感じで話が進む。
『巫女様の飲み会ってどんな感じでしたか?』
このコメントに多くの関心が集まったので僕はその時のことを思い出す。
「初めはみんなワイワイしながらお酒を飲んでいたんだけどね…僕の両脇に先輩と同期?の人が僕にどんどんお酒を勧めてきていたんですけど…
その時はまだ未成年だったからお酒飲まなかったんですけど、途中から先輩とその同期の人にカフェオレって言われてカルアミルクを飲まされたなぁ…
出されたから全部飲みましたけど、これお酒ですよね?って言ったら「あれ~?そうだっけ?」って笑ってましたね。
その後もオレンジ系やウーロンハイ飲まされましたけど…僕普通にお会計して帰っちゃったんですよ。兄さんが迎えに来ていましたし」
『ひえっ…』
『未成年に飲酒を勧めるのはダメ、絶対』
『これは…お持ち帰りしようと狙ってる!?』
『周りが止めろよ!』
『周り何やってるの!?』
『でも兄者が迎えに来ているあたり…分かってらっしゃる』
「お酒勧めていた先輩と同期の人は2人とも女性です。というかその飲み会、何故か男性が片手で数える程度しかいなかったんですよね…20名近くいたのに」
『…ハーレム?』
『これ、お持ち帰りしてみんなで貪るつもりだったんじゃあ…』
『超肉食獣の群れ!?』
『ひぃぃっ!?』
『怖い怖い怖い怖い』
『薬盛られているはずなんだけどなぁ…』
「翌々日、幹事の先輩が飲み会の件で謝ってきて…あと顔を真っ赤にして兄さんに宜しくって。その時兄さん何したんだろうなぁって。
その後その飲み会に参加した女性全員から同じ感じで謝罪と兄さんに宜しくって」
『兄者…』
『兄者…』
『兄者…』
『兄者…』
『兄者はナニをしたのかなぁ!?』
『兄者はそういう事はしないと思うけど…Bで完全攻略しそうじゃね?』
『…兄者なら聴覚でオトしそうだ』
「えっ!?そういう事!?兄さんが!?……無いですね。昔兄さんが最低でも佑那が大学を卒業するまでは色恋沙汰は無いって言ってましたけど?」
『何か小さく米印でただし巫女様の対応時は除くとかあるんじゃね?』
『最後までしてないからセーフとかじゃないか?』
『これマジで声だけでオトした説出てないか?』
『脳にダイレクト!』
『ガクブルですわ!』
「あるぇ?」
兄さんが何かしでかした扱いになってるよ!?
配信を終え、箱庭に戻るとメイドさん達が佑那の攻撃を軽やかなステップで躱している光景が見えた。
「最終訓練?」
「いえ、その前段階です。最終訓練は白城様方が試験官として全員のチェックを行うとのことですので」
執事のお姉さんがそう言って微笑む。
良いなぁ…僕より身長高くて…うん。ちょっと悲しくなってくるからお夕飯作ってこよう。
さあて、今日は何が良いかなぁ…お肉かな?お肉が良いのかな?
『たまごやきがたべたいです!』
『たまご!』
『パパ!たまごやきが食べたい!』
おっと、ちびっ子達からのリクエストも来たので…卵フェアを開催するかなぁ!
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