964話 大学生活あるある(?)
時間になったので箱庭へと戻る。
今日もじゃしんさん保育園は開園しているのでちびっ子達と一部の保母さん役が居ない。
簡単な昼食を作ってみんなに出す。
「佑那。大学は大丈夫なの?」
「?問題ありませんよ?課題は全部終わっていますから」
「んっ?講義は?」
「今のご時世講義はほとんど自由参加ですよ?最低限の出席と出された課題をクリアすれば単位はもらえます」
時代が…違いすぎる…っ!
「これがジェネレーションギャップなのかなぁ…」
『昔の教授連中でそういった手合いは居たで?』
『私が受けた講義で初めに試験の結果のみで判断するって講師がいました!』
『うちは宿題さえ提出されていれば出席無しでもOKだった』
『えっ?講師が寂しがり屋で絶対出席しないと家まで電話が…』
『講義が面白すぎて大講堂でスペイン語の講義してたなぁ…なお脱線が本番!』
「僕の知っている世界と違う…みんなの世界ではそういう事があるんだ…」
『同じ世界やで?』
『巫女様が受けていた講義で印象的だったのは?』
『セクハラしてきた教授とかいましたか?』
『巫女様の大学時代…何か暗黒期だったと聞いた事が』
「僕の学生時代?………何故かレポートが教授の研究論文に使われていたり、ゼミの知り合いが当時僕が住んでいた家の周辺をウロウロしていたり…」
『待って』
『それは問題では?』
『教授!?』
『割と良くあることだが?』
『割と良くある。ただ、そのお題と着眼点をベースにだったらな?』
『ストーカー被害あっとるやん!?』
『巫女様大丈夫!?』
「教授は1月に急に大学を辞めたんですよね…別の大学に行ったって話も聞かないし。あと、ゼミの知り合いも僕の部屋付近で全裸で倒れているところを警察に発見されて連れていかれた後、大学辞めちゃったんですよね…」
『あっ…』
『教授は処されたか…』
『多分これ、丸パクリだろ』
『巫女様…』
『全裸て…マジでこのゼミの同期何をしようとしたんだ…』
『友人君が守ってくれなかったのか…』
「…うん。人を煽るだけ煽る人だからなぁ…」
『これは…好きな子を揶揄う小学生男子の図!?』
『そして嫌われるパターン』
『それをやられ続けて巫女様よくキレなかったな』
『どうなんだろ。大学の友人達が助けてくれたとか?』
「………大学時代、みんな僕を避けていたから…優しかったけど、飲み会は1回だけだったし…」
『みんなが大切にしすぎて守ろうとした結果が平穏すぎる大学生活…っ!』
『多分これ、善意が過ぎた結果だよな?』
『その1回の飲み会が凄かったんだろうなぁ…と』
『もしかして巫女様親衛隊(非公式)が大学にもあったとか?』
『巫女様。当時住んでた所で変わったことは?』
「?何度か冷蔵庫の食べ物が増えていたくらいかな?多分兄さんだと思うけど」
『兄者が色々なモノを排除していたのか…!』
『そう信じておかないと怖いわ!』
『仕送りがダイレクトに冷蔵庫に入るという仕様』
『その時兄者はお仕事では?』
「兄さんはずっと自称ダンジョン採掘者ですねぇ…」
兄さんは僕らが普通に生活する事を望んでいたからなぁ…
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