935話 教えて!ゆる姉せんせえ!(コメ欄Q&A)
あまり答えになっていないような回答を貰ったところでコメントが色々来ているのに気付く。
『ユグドラシル様はハヴァスターイ様に勝てるの?』
『ライブが終えましたが、慈母様に関して、神様方の性癖は大丈夫なんですか?』
『各地に御霊神社あるけどその扱いは?神?』
『昔生け贄を要求していた神は邪神?』
『そういえば、尊きにゃんこショックで本部?の方は無事なんです?』
あ、なんか長文でも来てる。
『ハヴァスターイ様が本部の打診ガン無視した挙句逃げ出してきた邪神たちを匿ってるため邪神扱いされてるとか言ってたけど、単に面倒でほったらかしてたら勝手に増えてたって事っスか?
もしかしてハヴァスターイ様傘下の邪神達って「ダメ幼女は俺が守護らねばならぬ」って狂気に侵された奴らの集まりなんスか?』
等々………ゆる姉様を見る。
あ、駄目だ。
なんか顔真っ赤にしてアウアウ言い出した。
「はい。まずゆる姉様はハヴァスターイ様に勝てるのかという質問です」
「私戦闘系じゃないんだけど?良くて相討ちかなぁ…みっちゃんは圧勝するよ」
「ライブを終えましたが、慈母様に関して、神様方の性癖は大丈夫なんですか?…って質問が」
「大丈夫じゃ無いよ!大惨事だよ!?」
よし、スルー。
「各地に御霊神社があるけどその扱いは神?」
「この世界の話だけど、人が神と呼んでいるだけで実際は精霊だったり妖怪だったりと色々あるからね?
何よりもこの世界では主神が認める神と人が言う神の間に大きな差があるし、本部に届け出を出していない神は正式な神とは本部で認めてないよ。
せっちゃんとかはきちんと登録されているから私達もコンタクトを取ったわけだし」
「質問に答えていないような…」
「うーん。私もこの世界の位階はそこまで詳しくないんだってば…確か、聖・仙・昇格神・従属神・神(地)・神(天)・主神ってなっているらしいよ。
昇格神までは神では無いのは確かだけど、殆どの神人は最大でも昇格神。
せっちゃんは主神が直で面倒を見ている従属神であり地の神位の力にはなっているかなぁ?だからこちら側からも神と認められるよ」
「聖は分からないけど、仙って仙人とか?昇格神は人から神になったって事かな?」
「聖は妖精や精霊、妖怪などの万物由来の存在で人が神と呼んだり悪魔とか妖怪と呼ぶモノの大半だね。
仙は人由来の聖と同種の代物。仙の中に御霊と人が呼んで祭り上げた存在やこの国の人間達が神代と呼んでいた頃の人間、先に話した神人達はここの位階にいる。
御霊に関してはこんな感じで良いかな?次!」
あっ、面倒になってきた顔してる。
「生け贄を要求していた神は邪神?って…」
「それも精霊や妖怪、あと神との契約問題だと思うよ?最悪なのが精霊は「生け贄要らない!」って言っていたのにまともに交信ができていないからそう聞こえたと言って一方的に契約を強要した場合かな?
悪妖の類なら馬鹿な人間が勝手に餌を置いて行くから喜んでその場所に留まる。けど、契約を強要しただけで結ばれてはいないから普通に牙を剥くよ?
神の中でも対価を求める際に命を求める場合は多いけど、その場合は殺されたら困るからね?お手伝いさんが欲しかったのに死体送りつけられたら「えっ?」ってなるよね?そんな感じ。
あ、偶に人の覚悟を問うために求めることもあるらしいよ?ただ、さっきも言ったけど殆ど神とスムーズな交信できてないのに何で生け贄が欲しいって分かるの?次!」
「そういえば、尊きにゃんこショックで本部?の方は無事なんです?と言う質問は…スルーしても?」
「私は怖くて確認してない!配信とかチェックしていたみたいだけどこの配信にそれらしきコメント見てないからきっと無事ではないと思う!次は…あ、最後の長文?
うーん…ザルカンの邪神って4割が下級中位以下邪神及びその使い魔で、3割が下級上位~中級邪神。ここまでは殆どがパターン3なんだ。あと、半数以上がダンジョンによって消滅した世界の避難民。
あちらの概念が色々崩れ死ねなくなった存在とかがあの子の世界に逃げ込んで存在確定と概念保護を受けて今があるって感じ。
ぶっちゃけあの子が死ななかったらあの世界は保てるからここに居れば世界自体は放置でも最悪な状態にはならないよ。
凄く悪い例えで言えば…難民キャンプ主催者。来る者も去る者も自由。土地を提供しているだけ。
でも、それ寄越せと言ってくる連中や構って欲しくてスキンシップという名の戦闘する連中が多くて引き籠もっていたら本部からの確認を全部ガン無視した形になった…あとは慕っている存在は残りの3割くらいじゃないかな上位陣はあの子慕ってるよ?今どれだけ残っているのか分からないけど。」
それだけ答えると僕の膝から飛び降りて逃げてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます