934話 教えて!ゆる姉せんせえ!(邪神級ってなぁに?)


「じゃあ、次の話。邪神級についてなんだけど、ぶっちゃけイコール邪神では無くてあくまでもその神の影、もしくは分体を指す言葉なんだ。

 あと、人に対して伝える際の邪神レベルや対邪神とか邪神称している物は全て神の影だから。

 神殺しとかも殆どが神の分体や影であって神そのものではないし。

 ただし、本当に邪神クラスの相手が現れたときも邪神級と付けるからちょっとややこしいんだよね…神同士であれば分かるニュアンスもそれ以外だと通じないし。邪神像とかも大悪魔以上なら持ってたりするからねぇ…邪神で持っていない奴いるし」

 なんか恐ろしい話を聞いた気がするんですけどぉ?


「ちょっと今確認したんだけど、地球側こっちで使っている基準も色々見直した方が良いと思うんだよねぇ…と言うか見直しが始まっているんだけど」

「えっ?今更?」

「うん。今更」

「でも殆ど勝てないじゃないですか…倒せる・多分いける・無理の3段階とか?」

「辛辣ゥ!?」


『デスヨネーとしか言えない悲しみ…』

『敵パターン、倒せる!いける!いけるぞ!』

『そのまま悪霊級・怨霊級・御霊級でよくね?』

『よう関係者。』

『その三段階だと怨霊級以上は無理なんですが?』

『怨霊級は中務省上席以上か殲滅部隊が倒せる』

『怨霊級、結構居るんだが?』

『更に上に鬼とか妖怪が居るんだが?』


「そうなんだよねぇ…人が対処できるのは怨霊まで。御霊と呼ばれるような人妖の類は無理だし」

「御霊は神判定ではないのは神様方の話で分かりますけど…であれば邪神とかの神級判定を止めれば良いだけでは?」

「それはそれで各方面に面倒が掛かるらしいんだよねぇ…私はどうでも良いけど」

「当事者じゃ無いからって…」

 ちょっと抱き寄せる。

「ひゃうっ!?」

『あの…どうして霊の等級と妖怪の等級を分けているのでしょうか』

 みやさんが小さく手を挙げて聞いてきた。

「分けてはいないらしいよ?…あっ!初めまして母巫女にゃんこさん。私はユグドラシルと言ってゆーちゃんのおねーちゃんです」

「今更挨拶!?」

「挨拶は大事だよ!?方丈記にもそう書いてあるもん!」

「多分ないと思うし、時代がそこそこ新しいな!」

『ご丁寧にありがとうございます。私、みやと申します。そちらで居眠りをしているのがみいと…ご挨拶を』

『ふにゃ…みぃでしゅ、ゆりゅねえたま…よろしくおねがいいたしましゅ』

 睡魔と闘いながらなので呂律が回っていないものの、挨拶らしきものはした。

 偉いぞぅ、みいくん。

「うわぁぁぁ…可愛いよ!?ゆーちゃんこの子貰っても?」

「だ・め・ですよ?」

「うん。知ってた。で、話を戻すけど基準を決めたのは人であってそれを奏上してもらって、分かりやすいモノを基準としているのであれば承認という形らしいよ?」

 つまりは…どういう事?

「この世界、ほぼほぼ鑑定が未熟だから神々も細かく上に上げてないの。だから鑑定結果にブレが出る。ここで鑑定した物はここのフィルターを介して上に上げられるからね」

「僕のは?」

「ゆーちゃん…あまり変なモノばかり作るとユルフテラ様が発狂するよ?ゆーちゃんは途中からずっとあちら直で鑑定しているからね?」

 ですよねー!

「話を戻すよ?現在悪霊、怨霊とかの分かりやすいけど大雑把なクラスと共にC~Aまでのランクを追加しようかって話になっているらしいよ」

「今更!?」

「今更。あと、鑑定関連のアイテムをいくつか用意するらしいよ。で、今せっちゃんとみっちゃんが死んでる」

 ははっ、こやつ…ミツルギ姉様を犠牲に逃げたな?ゆる姉様の方がこういった事は得意なのに…



─── ゆる姉様に聞きたいこと募集。〆切は本日(10/14)00:50です ───


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