933話 教えて!ゆる姉せんせえ!(邪神ってなぁに?)


 ゆる姉様が再び現れた。

「あの子の部屋に寝かしてきたからね!あと、その子達に」

 ガシッ

「えっ?」

「教えて~?」

『『ゆる姉せんせぇ~!』』

「えっ!?何?何!?」


『突然始まった茶番w』

『打ち合わせ1分以内というのにw』

『親子息ピッタリw』

『ユグドラシル様大困惑w』

『なにこれぇ』


「というわけでゆる姉様!」

「ひゃいっ!?」

 とりあえず僕の膝の上に座って貰って…

「邪神という言葉をかなりバシバシ使っていて違和感が凄いので改めて邪神について教えてください!」

「ゆーちゃんのお膝の上で!?あうううぅ」

 あるぇ!?


「とりあえず、邪神という存在に関してと、邪神級という言葉についての2つを説明するよ」

「『『お願いします』』」

「まず邪神とはだけど…つい最近というかハヴァスターイのせいで4パターンに分けられることになりそうなんだ。

 1.神々を束ねる本部の互助を断るどころか攻撃を仕掛け敵対行為をした場合。

 2.神々に対して敵対行為をし、他世界の神を殺した神。

 3.一般的な邪神行為…他の神を邪な方向へ導く神。

 この中で1と2は他の世界が関係する邪神のため、ここら辺で言うようなモノとはレベルが違うから注意ね!」

「うーん?」

「すっごくスケールを小さくして言えば、1はテロ組織。2は全国指名手配犯。3は地方の粋がっている悪ガキもしくは世界の必要悪…ってところかな。ああ、それと4番目が一応あるんだけど、それは邪神組織に加盟している神…かなぁ?この4番目に関しては3以上2以下みたいな感じかなぁ」


『スケールが…それでええの?』

『で、邪幼女神様はどのタイプなのですか?4?』

『話の流れからすれば4だろうなぁ』

『その割にはのほほんとしているよなぁ…』

『邪神(仮)とか?』

『危険度が低いとか?』


「危険度?最高レベルだよ?で、4が正解なんだけど1も微妙に関わっているんだ。

 本部からの互助打診に関して6度ガン無視しているのと、あの世界自体が邪神達の世界。そして彼女は全てを束ねる頂点であり唯一こちらとのパイプでもあるんだ」

「ふーん」

「いや、ふーんって…」

「良い子だよ?」

「あ、うん。それはね?全力引き籠もりで居留守使っていただけだし、行き場の無い邪神達をまとめ上げて1つの世界に住まわせている…ああ、これは星ではなく世界単位…これも例えとしてちょっとアレなんだけど、宇宙を有しているんだ」

「おー…今までとは桁違いですよ?」

 僕の反応がお気に召さなかったのか渋い顔で僕を見る。

 だから僕はゆる姉様をギュッと抱きしめた。

「…まあ、宇宙と言っても大小合わせて20の神々住まう星を有している感じだね」

「でもハヴァスターイ様はメインとなる星1つすら管理せず引き籠もっていると」

「おやつ感覚で下剋上してきたり、かまってちゃん攻撃してくるのが長らく続いて嫌になって引き籠もっただけッスよ」

 タイムさんがそう捕捉してくれた。

 うわぁ…確かそんな事聞いたなぁ…うん。

「そう言えばタイムさん。ザルカンは大丈夫なの?」

「問題はあるッスけど、回復できる連中は回復させてあるのと笹とか植えてきたんであちらがこれ以上攻め込むことは出来ないッスよ。

 連中「笹うめぇ!」言って枯らさないように管理人までおいていたんで食って突撃、怪我をしてもしなくても戻って笹食ってまた突撃の繰り返ししてるッスから」

 うわぁ…邪神達がゾンビアタックとか笑えない…

「こちらとしてもあちらの世界のダンジョンに関しては今は様子見だよ。まあ話を戻すと、彼女がいるからこそ私達と本格的な戦闘は無いというのが正しいんだけどね。

 元々あの位の世界に居るような存在でも無いし。

 さて、次は邪神級について…おや?コメント欄がお通夜なんだけど」

 そらそうよ。邪幼女神様が実はラスボス系でしたとか…ねぇ?

 元々邪神だからラスボス系だけど。


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