907話 傷心配信っ!
食事を提供すると全員がソワソワしだした。
「……はぁ、5本だけですよ?」
酒蔵ではなく、その前に購入した日本酒を5本取りだしテーブルの上に置く。
途端に全員が賑やかに飲み食いを始めた。
しかもしれっとお客さんが何名か…まあ、いいや。
「さっきぶり!───というわけで騙し討ちを受けた後の配信な訳ですが」
『おかげさまで昼食後だったのにまた食べたくなって大変でした』
『朝食を食べながら見ていました。巫女様のご飯食べたい!』
『神様方の脳内が飯と酒しか無い疑惑が濃厚に…』
『通常が酒8割なのに巫女様の食事だと5:5になっていると思う』
『なんか食卓に外国の神様居なかった?』
『もうそれくらいじゃ驚かない自分がいる…』
「神様方は今まで人の食事は食べていなかったから…下手すると食事すらしていなかったから…」
『おっ、おう…』
『巫女様がガチでオカンな理由はそこだもんなぁ』
『謝罪と感謝を一身に行う巫女様』
『はいはい巫女様巫女様』
『オンリーワン巫女様だもんなぁ…』
『あ!巫女様に報告です!さっきどこかのテレビ局が巫女様に似た人にインタビューしていました』
「似た人?…普通にそっくりさんと言うのであれば問題無いのですが、最悪僕の父である可能性があります…
ダンジョンに取り込まれたという話ですが、なんか外を彷徨いているという話も聞くんですけど…見付けたら通報して下さい。言葉で相手を混乱させたりとかなり危険な人物ですから」
『どんな親子なのさw』
『それでも親子でしょ!?』
『あー…通報しておきます』
『まあ、うん。了解です』
「一応言っておきますが、あの人を捕まえて僕に対して云々は現行法では無理ですからね?あと、兄さんはあの人を抹殺対象としていますのでその事踏まえて覚悟して下さい」
『了解!』
『思っていた以上に物騒だったぁ!』
『巫女様から抹殺対象という言葉を聞く恐怖』
『しかも執行人兄者』
『ひぃぃぃっ!?』
『ガチだ…いやマジでガチか!』
「アレのことはどうでも良いとして、皆さんに聞いて欲しい事があるんです!」
『お?何だ何だ?』
『ちょっとプンプンモードな巫女様が可愛い』
『聞きましょ聞きましょ』
『聞きまひょ聞きまひょ』
『何でぃ何でぃ!?』
「課長と巽さんが僕が廣瀬さんとゆる姉様達が居るから配信しなくても良いよね?って聞いたらミコニウム欠乏症になるから駄目とか、ミコチャン中毒者には辛いとか、終いには僕の事を幸せになるオクスリ扱いしたんですよ!」
『あっ、ぷんすか巫女様だ』
『うーん…』
『そっかぁ…』
『ミコニウム…ミコチャン…』
『巫女ちゃんではないんだw』
「どう思いますか!?なんか部署のみんなも課長達よりなそんな感じの反応でした!」
『あー…うん。中毒です。視聴者全員』
『正しい例えだ。うん。何も間違ってはいない』
『巫女様が配信を辞めたとき、それは僕の寿命です』
『マイヤちゃん達で得られる成分と巫女様で得られる成分は違うから…』
『リムネーさんとマイヤちゃんが代理配信すれば…疑似巫女様として…』
『疑似だから暫くしたら禁断症状がね…』
「みんな僕の事幸せになるオクスリ扱いしてるぅ…」
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