886話 少女マイヤのお披露目


「マイヤちゃんが成長した!?」

『マイヤです。これからもよろしくお願いします』

 少女姿のマイヤがいつものメンバーの前で挨拶をする。

「保育園児から小学生に…」

「ああ、娘の成長は、嬉しいものですね」

「伊邪那美命、ゆー君を我が子としたならマイヤちゃんは孫では?」

「!?ま、ご…とうとう私に孫が…ま、マイヤちゃんお婆ちゃんですよ~」

「あっ…伊邪那美様が壊れた!?」


 なんか、大騒ぎになってる…

 神様方がマイヤを見てびっくりするほど可愛がりだした。

 特に壊れたのが伊邪那美お母さん。

 孫だ孫だとキャアキャア言っている。

 あの姿では孫認定しなかったのになぁ…それだとリムネーはどうなるの?と思ったけど聞かない。

 そしてもう一人反応しているのが…

「…一緒にお菓子屋さん、いこ?」

 ハヴァスターイ様だったりする。

 しかもマイヤにあわせてちょっと成長させている辺り本当にマイヤのことが大好きみたいだ。

「一緒にご飯食べて、一緒に眠って…えっと、えっと」

 あれ?なんだかちょっと様子が違う気が…

『おひるねは一緒でも良いけど、夜はパパと一緒だから無理だよ?』

「え…っ?」

 ハヴァスターイ様、無茶苦茶ショックを受けた顔をした後、そのままこちらを見る。

 うん。こっち見んな。

 どうしてこんなにマイヤに依存しているのかなぁ…この邪神様は。

「タイムさん、コレどう思います?」

「初めてのお友だちで大切すぎて距離感バグりのくそデカ感情持ちッスね」

「それが貴女のところの主神なんですが…」

「もう自分関係ないんで♪」

「oh…」

 タイムさんすっごく良い笑顔。

「…マイヤ、箱庭でのお仕事終わったらハヴァスターイ様と遊んでも良いよ?」

『?いつも遊んでるよ?』

 あるぇ?

 ウンウンと頷くハヴァスターイ様。

 えっ?それ以上の時間を寄越せと?いやあそれはちょっと…

「…………そこはマイヤと話をして?」

 僕はその結果を聞いて考えるから。

「!?」

 あ、ショック受けてる。

「ザマァ」

 タイムさんェ…


「───ということがありました。改めてご紹介します。この子がマイヤです」

『マイヤです。これからもよろしくお願いします』


『娘さんを私に下さい!』

『かわっ…』

『ユグドラシル様と巫女様両方に似てる?』

『あの小さな子が急成長したのか…』

『やべぇ…なんか、姪っ子のこと思い出して涙が』

『孫にちょっと電話してくる』

『マイヤちゃん可愛い!お菓子あげたい!』

『もしかしてマイヤちゃんもライブで踊るんですか?』


「マイヤの事はマイヤと僕が話し合って決めますので。えっと、ゆる姉様の力を借りたので似ていると思います。あと、一緒に踊る予定です」

『マイヤこの姿でおどるよ!』


『やべぇ…何か知らんがマイヤちゃん推す。超推す』

『純粋可愛い…マイヤちゃん様良い子過ぎるから崇める』

『巫女にゃんこ教の中にマイヤ様も合祀されているに違いない』

『ゴメン、内心巫女アンチだったけどこの子見た瞬間育てた巫女様が女神に見えた』

『女神巫女、略してメガミコ』

『いやそれ女2つ付いてるぅ』

『おんなかんなぎめ?にょしんぷめ?おんないちこめ?』

『いやなに言ってるのか分からないんだが?』


 ───うん。良く分からないけど、マイヤが人気者だという事はよく分かった。


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