869話 勿論足を高く上げるダンスですね!
「……ねぇ佑那?こっちむーいて?」
「やだ!」
「どーしてこの曲のステージ衣装、チアガール(男)ってなってるのかなぁぁぁぁぁっっ!?」
「ひぎぃぃぃぃっっ!?私だけの判断じゃないんですぅぅぅっっ!」
「ほぅ?(殺)」
「ノリノリの激しいダンスでって言ったらチアガールでしょ!って!でも女の子の姿よりも絶対絶対にこれが良いって!…………満場一致で」
「そっか…懲りないんだね」
「……えへっ?」
「マイヤ、いいよ」
「へっ?え、マイヤちゃん」
『…どうして、どうしてパパが泣いていやがってるのにむりやりきせたがるの?どうして?パパの事、キライ?マイヤどうしてお姉ちゃんがそんなイジワルするのか分からないよ…ねえ、どうして?教えて?パパをいじめて楽しいの?』
「ちょ、マイヤちゃんの目がハイライトオフになってる!兄さん!?にいさーん!」
「はい。というわけで配信を始めて行きたいと思いますが」
『はい!』
『CM見て心臓押さえて踞っている人数名見ました』
『心臓に持病を患っている友人がアレを見て倒れて病院行ったら健康体だって』
『えっ?』
『ちょっとナニイッテルノカワカラナイですねぇ』
『あのCMみて屋上から一歩踏み出すの止めました』
『待って待って皆重すぎィ!!』
『友紀ちゃんは男の娘だなと再確認しました』
『いや落差ァ!』
「うん。良く分かりませんが生きていたらきっと良い事ありますよ。前向きに歩いて倒れても前進です。
次はもう一歩前へ進めます。あ、高いところからのFLYING IN THE SKYは駄目ですよ?」
『高くはばたけ!』
『だから飛ぶなと』
『巫女様緊急です!課長さんが真っ黒な部隊に襲われているそうです!』
『えっ!?』
『待って!コンサート中止!?』
『それよりも安否は!?』
「あ、それなら大丈夫です。うちの部隊と合流したとの事なので近くに防衛拠点を設営し巽さんを待つそうです」
『えっ?』
『ええ?』
『巫女様…それ早く言おうよ』
『いや言ったら言ったで色々反応されるからでしょ』
『ですな』
『でもなんか途轍もなくヤバい部隊らしいですよ!?結界貫通するとか!』
『え?それ課長さん死んでない?』
『いやいや巫女様が防衛拠点設営って言ってるから撃退したんでしょ』
『何それヤバ』
「はい。撃退済みです。そして次の襲撃に備え防衛拠点を作っているという事です」
『巫女様の部隊って、例の救援部隊?』
『防衛部隊じゃないの!?そんな攻撃出来るんだ』
『凄い攻撃出来るぞ。東北全域への攻撃とか』
『ふぁ!?』
『四国平定の際の攻撃は格好良かった』
『巫女様が武力(軍隊)を持ってる…』
『ダンジョンが発生する前の自衛隊と思ったら良いんじゃね?』
『成る程…って分かんねぇんですけど!?』
「まあ、そんな事よりも聞いて欲しい事があります。妹含めた友人達が僕が泣いていやがる事を強要しようとしているんです」
『ほほう?』
『妹ちゃんが強要…ロクな事がねぇw』
『まぁた…女装させようとしたのかな?際どいやつ』
『俺らはそれ見れたら嬉しいけど、泣くほどいやなのは駄目だよなぁ』
『参考までに、どのようなモノですか?』
「よかった。皆はまともですよね。女装と言えば女装ですけど…男の状態のままでチアリーダーの格好をして2曲目の歌を歌って踊れって…」
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
『お願いします』
「なんでぇ!?」
皆酷いよ!?
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