834話 出社拒否(された?)
朝食を作り、さてと思う。
今協会に行っても大丈夫なのかと。
世界が大騒ぎしているだろうし、今僕が行くことで更に大騒ぎにならない?
ちょっと、課長に電話してみよう。
『ナイス判断だ。今日は休め』
課長の電話での開口一番がこれだった。
「と言うことは、かなりマズイ状態ですか?」
『マズいというか、助けを求める連中がな…神国国民になれば助かるとか訳の分からんデマまで流れているらしい』
「協会に来ても手続き出来ませんけどねぇ…」
『私や部長に対してもかなりヘイトがな…関係者=助かるという訳の分からん認識らしい』
「あー…まあ、完全否定はできませんからねぇ」
『否定も肯定もせず『むしろ私は前線に出向いているんだが?』と言って黙らせた』
課長、力技過ぎる…確かだけど!
『それよりも、神々の方はどうなんだ?とんでもない事になっているようだが』
「あー…はい。ただ、ヘラ神の傷は完治したので戦線に復帰するかと」
『そうなのか?』
「はい。目が覚め至第戻ると思います」
『……そうか。では最悪は回避出来そうだな』
えっ?何が起きているんだろう…
「では僕は1日自宅待機という事で…午後の配信は行いますので」
『ああ。頼んだぞ』
通話を終え、息を吐く。
廣瀬お姉さん達の配信でも見ようかな…スタジオの外から。
「うーわ、すっごくやりにくいんですけど」
「巫女様おはようございます!」
「ジャンヌさんはそう言うところが強いですよね~…現在巫女様が外からこちらを見学しています~」
『巫女様もさんかすればいい』
『神界で狙撃があった件巫女様は関係しているんですか!?』
『終わったな、世界』
『世界より先に神界攻撃してる?まあ、神様なんだしへーきかな?』
『その神々が狙撃を恐れてうまく攻撃に参加出来ていないぞ』
「おー…と言う訳なんですが~」
廣瀬お姉さんから話を振られ、僕は〇サインを出した。
「巫女様よりヘラ神は無事治療を終えられたとのサインを頂きました~」
何故分かった?
「えっ!?なんか〇サインしか出していなかったのにどうして分かったの!?」
「えっ?だって治療の件で3時頃から呼ばれて行っていたじゃないですか~」
廣瀬お姉さんに見送られた出たけど…ええー?
「…それだけなのに全てを察した廣瀬さん怖すぎ…」
「察することは社会人スキルの基本ですよ~あと、巫女様ですよ?失敗するわけ無いじゃ無いですか~」
「…それもそうですね!」
僕は2人のその信頼が凄く重いんですが?僕だって失敗することだってあるよ!?
『特殊部隊か?ハンドサインのみで通じ合えるとか』
『兄者の関係者なら当然と思った俺がいた』
『丸と思ったら実はハートマークとか?』
『神界が落ちたら全て終わるのに何遊んでるのさ』
『神様満身創痍だったけど、大丈夫かねぇ?』
『ゼウス神結構ボロボロよ?奥さん狙撃されてから他の神が二重円陣組んでるし』
祈っちゃダメかな…戦っている神様方に対して…駄目って事は無いよね?
僕は少し急いで箱庭に戻ることにした。
今戦っている神々を癒やすために。
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