831話 ゆるせお神国放送局(代打:リムネー)
「ということでは~じまりました神国放送局~」
「わー(パチパチパチ)」
「…うん。台本通りの対応ありがとうリムネーちゃん」
「いえ、何分何も分からないのではじめの台詞だけでも台本があるのはとてもありがたいです」
「良い子や…まあ、今せっちゃんは廣瀬氏とお話中なので代打リムネーちゃんを捕まえてきたんだけど、別で神界大戦争もライブ配信しているからそちらも見てね!」
「あの、それ良いのでしょうか…」
「いーのいーの!地球がなくなってもアウトじゃ無いけど、神界無くなったら完全アウトだから!」
「ぇえー?」
『なんか恐ろしいことサラッと言ったぞこの幼女神様』
『地球なくなったらアウトやろが』
『神の眼からしたらってことか!』
『神様的にはねぇ…』
『待て、落ち着け、これは幼女神の罠だ!』
『様をつけろデコスケ野郎』
「地球がなくなったらアウトだと思うのですが…」
「転生システムやら極楽システム等々でダンジョンに取り込まれる前に魂を回収するから問題は一度死ぬ位かなぁ…他の世界だとリセットしてその時間軸から全データ何事も無かったかのようにって事もできたりするけど、この世界だとそこまでするほど人間は何もしてないから…うん」
「途中まで言ってどうしようもないと思い言い淀まれると不安になりますよ?」
「じゃあ言っちゃうけど、無理。他の世界で相応の術やら特殊能力が使えるのってぶっちゃけ神界の余剰分が世界に流れ込んだ結果だし、そう言った世界なら何かあっても世界をリセットしても直前のクイックセーブ&ロードはお手の物なの。
その点この世界は人が元より反抗的で神を蔑ろにし続けた結果弱体化しまくりだし、そういった事の出来る人がいること自体奇跡だよ。それにこの世界を創造した神々が放浪神…上位世界から来た神でなかったら数千年前に滅んでいるんだけどね!」
『トンデモねぇ爆弾ぶち込んだぞ幼女神様!』
『そう言う循環だったのか!?この状況自体詰み!?』
『しかし巫女様兄妹の異常さはどう説明が?』
『いや、巫女様は百歩譲って分かる。純真無垢な祈りの結晶で神々ブースト』
『あー…巫女様ったらさいきょーね!』
「ゆーちゃんはコメントにもあったけど日頃の行いとバグの相乗効果だね。兄者?天文学的な可能性の乗数分かなぁ…どうしたらこの世界からあんなトンデモ生命体に成長するのか全く分からないよ?」
「2度の那由多の那由多乗分の1しかない確率を2度引いたらなれるそうですよ?」
「ドユコト?」
「世界消滅の先、断絶の壁の先にある世界群を往復できれば運が良ければいけるかも?と」
「意味が、分から……え?ちょっと待って?私異世界って聞いてたけど、この世界群でも鏡面世界でも上位異世界群でも無く?待って!?兄者本当に人間なの!?ダンジョンの者じゃないの!?それ!」
「私に言われましても…ただ、ダンジョンの者であったら神聖結晶触ることが出来ないと思うのですが」
「……あっ、そうだね」
『何の話をしているのだろうか』
『兄者が敵の時点で世界はゲームオーバーやぞ?』
『確かに!』
『幼女神様が取り乱すほどのデタラメさという訳か』
『いきなりスンッってなった幼女神様可愛い』
『リムネー様が安定しすぎててママっぽい』
『むしろ私のママに』
『マ゛マ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッッ!』
「困りましたね私はまだ1歳にもなっていないのですが…」
「あー…だねぇ私はだいぶ年寄りだけどね!」
そう言って笑い合う。
そのあまりのギャップにそれどころでは無いはずなのに狂いだすリスナーが大量発生した。
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