804話 ショタに挟まる従者→〇刑に処す
お昼になり食堂ではなく会議室でご飯を食べることにした。
ちなみに今日は課の皆で食べることにした。
そしたら何故か遅番の人間までやってきて…結構な人数になっている。
そこまで沢山食べるつもりはない…けど、今回僕が出すおかずは今朝作った魔性のおかず。チリチキンだ。
小皿に少し入れてその前には飯櫃を置く。
神様方の二皿分がここに居る皆の小皿分という事実にちょっと愕然としたけど、まあ些細なことだ。
皆弁当や食堂から運んできた食べ物など様々だけど…何故か全員チリチキンに視線を向けている。
「では、戴くとしよう」
課長のその言葉と同時にバトルが始まった。
それはどこかで見たような光景だった。
「うまぁぁぁっ!ご飯とまらなぁぁぁっ!」
「うん、うん…んんっ!」
「ちょ、宮麻!?一切れに対して食べるご飯の量じゃないって!」
「ごはんも、うまぁ…マジ旨」
「私、こんなご飯作ってくれる旦那様にであうんだ…」
「「無☆理!」」
「ああっ!岩崎様のお料理が私の血肉に…」
「ありがたヤ、ありがタや」
「あのぉ…俺のは?」
「アンタマジでいっちゃんに何やったのよ…ガチで粛正対象じゃない」
あれぇ?おかしいな。一人分足りない?いやいやそんなわけ無いし。
「はい、ちーくん。あーん」
「ひとりでたべれるの」
「はぅぅ…かぁいいぃぃ…」
フィラさん…何しとるん…?
「フィラさん、ハウス」
自由すぎでしょうが。それは。
タイムさんが裏で苦労していたのが分かった気がした。
食事も終わり、さて帰って配信準備をするか午後のお仕事を…と思っていたら、なんか空気が揺らいだ気がした。
「?いま───」
言葉が続かなかった。
外から圧が掛けられたような、空気が圧迫されたような…そんな事態に陥った。
「急激な、気圧の変化?」
室内にいる自分にここまで感知出来るほどの?
しかも周辺にいた人達は呻いている人もいる。
「っ、全員無事か!?」
「押井が吐いているようですが、それ以外は無事です」
「課長、いまのは何なんですか!?」
「分からん、ただ、神威のような特殊な圧ではなく物理的な圧だった」
と、協会内の代表端末が一斉に点灯した。
「───はい、一つ目巨人…ですか。はい。はい、分かりました直ちに調査に当たります」
「おまたせし…はい、巨人が結界を…はい、すぐに調査員を派遣しますので…はい。情報提供ありがとうございました」
「お待た───いえ、私は巫女様では、申し訳ありませんが…いえ、規則でして」
なんか凄いことになっているみたいだけど、一つ目の巨人が結界を壊そうと攻撃を仕掛けてきたから圧が掛かった?
いやそんな馬鹿な…内部にダメージを与える位ってそもそも結界が保たないんじゃないの?
【ゆる:緊急事態!キュクロープスが神具を使って結界を破壊したよ。審議の石板の警護をしていたゆーちゃん信者がすぐに補充したからすぐに修復されたけど、補充量が量だけに殆ど保たないよ!】
僕の疑問に答えるようにゆる姉様からの緊急メッセージが入った。
───これ、かなりマズい状態ですよね…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます