776話 すーぱーはかー廣瀬お姉さん?
「…フィラさん、パソコン詳しい?」
「突然何?全然詳しくないけど」
「うちのメンバーで詳しいどころかパソコン凄く得意な人って誰だろう」
「んー…石長比売様とか、白城さんや廣瀬さん辺りじゃない?」
成る程…でも石長比売様辺りは使えるだけでもの凄く得意って程…いや使えそうだなぁ。
「どしたの?」
「何か今課長からメッセージが来て、僕のパソコン含め全体のパソコンに謎のセキュリティソフト?が入っているらしくて」
「はぁ?」
まあ、そんな反応ですよねぇ…まあ、聞いてみた方が早いかな。
「いえ、自分ではありません。流石に勝手に他所様の機器類を弄るわけにはいきませんから」
白城さんに聞いたら即座に否定された。
「同じ理由で石長比売様もなさらないかと」
「神様の制限的に?」
僕のパソコンは良くて他は駄目的な制限がありそう…
「はい」
そう思ったら普通に頷かれた。
「じゃあ廣瀬さんかなぁ…白城さんありがとう」
そう言ってその場を後にする。
建物を出た所でマイヤが少し不思議そうに僕に聞く。
『パパ、どうしてメッセージ送って聞かないの?』
「…なんで直接会うことに拘っているんだろう。教えてくれてありがとう、マイヤ」
いやホントに。場所特定できないんだからメッセージ送れって話しだよね…
「まあまあ、会って話したかったんでしょ?」
「そうだけど、うーん、思考が固まっているなぁ…」
指摘されるまで気付かないことが問題だよなぁ。
廣瀬お姉さんにメッセージ送ったら『OSにもネットワークにも脆弱性があって外から普通に入れるのでクラッキングと同時に三重の罠を仕掛けておきました』とのことだった。
何やってるの!?と思ったけど何時の話しか聞くと…静留さんの護衛していたとき片手間でやったらしい。
うちのお姉さん達はさぁ…僕の知らない所で色々やりすぎだと思うんだ…
「やっぱり廣瀬さんが犯人だった…これ、伝えた方が良いのかな」
「伝えない方が良いこともあると思うけど?」
フィラさんにそう言われこの件に関しては黙っておくことにした。
課長も犯人捜しをしているわけではないみたいだし。
縁側でのんびりする。
「今日も色々ありすぎだよ…」
「まだお昼だけど?」
「午後が怖い…」
「はいはい…膝枕してあげるから少し休みなさい?」
「あうぅぅ…フィラさーん」
フィラさんに膝枕してもらう。と、兄さんがやってきた。
「うん?珍しいな」
「今日色々ありすぎてパンク寸前」
「そうか。残念だがそこにトドメを刺さなければならない」
兄さんの台詞に体を起こす。
「世界崩壊ヶ所が増えて兄さんが対応しないといけなくなった?」
「知っているのか?」
「ハヴァスターイ様が慌てて戻ったから」
「……成る程。分断工作込みか」
…兄さん、察しが良すぎない?
「となると佑那も不安だが、神兵2人か…紅葉家にも一人回しているんだったな…ここの白獅子をそれぞれに1体ずつ回してマンション周辺も巡回を強化させるか」
兄さんは少し難しい顔をしてプランを立て始めた。
「本当なら暫くの間お前等だけでも神国に引き籠もってくれたら良いんだけどな…」
うあ、なんかごめんなさいっ!
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