770話 ブ〇ボンに怒られろ
鑑定結果…これ菓子メーカーさんは怒っていいと思う。
【巫女あ〜んぱん】萌:4種+シークレット2種のあんぱん
見た目は殆ど変わらないが、焼き印に4種の名称が入っている。
シークレットのチョコあんパンはこしあんベースチョコと白あんベースチョコの2種類があり、絵馬の色で判別できる。
また、巫女様の謎技術によって発酵されているため一部では『ミ酵母発酵』とも呼ばれている。
Lv1快癒効果、Lv1尊死聖効果、Lv2鎮静効果
備考 :焼印かわいいドヤ顔巫女にゃんこの『こし』絵馬最高!
備考2:何処に行けば買えますか?日本円ですか?現物払い可ですか?
とうとうレアリティ部分に萌が…うん。バカじゃないの?
あと自然酵母だよ!?神域内ではなく聖域内で酒粕を使って発酵させているだけだし!
しかし、うーん…これ、食べてくれない人が出る可能性もある?
まあ、いいや。考えない!
「マイヤ、鑑定担当の神様にも焼き印褒められてるよ」
『やたっ!マイヤこれ自信作!』
そう言って見せてくれた焼き印は絵馬に『こし』と書かれたドヤ顔巫女にゃんこだった。
「さて、端っこのものだけ1種類ずつ取って味見を「ただいま!買ってきたよ!」っとぉ…」
もの凄いタイミングで佑那達が戻って来た。
「はい、空きペットボトル。1ケース分買ってきたよ。でも、兄さんの口ぶりから大きな容量ではない気がしたから300mlのものと、お土産」
そう言って佑那は中程度のダンボール箱を取りだして置いた。
「ナイス佑那。僕中身入れてくるからあと2人もこっちに来て皆で味の品評会して」
出されたダンボールをしまって急いで箱庭に向かう。
穏茶nextの葉を12枚摘んですぐにスタジオへと引き返す。
………全員が真面目な顔で6個のあんパンを見つめていた。
「どしたの?」
「兄さん…これに、刃を突き立てられないっ!」
「巫女にゃんこが泣いちゃいます!きっとみーみー泣くんです!」
『きっといたいいたい言うの』
「これが、罪悪感ッ!」
「マスターに包丁を突き立てるようで…」
「……これはいかん。これはいかん」
いや、キャラ饅頭と思ってよ…
「じゃあ僕が切り分けるから」
そう言って全部をサクッと6等分した。
「はいどうぞ。僕は飲み物詰めておくから品評よろしくね?」
キッチンに入り穏茶nextの葉を1リットルの常温水と氷水を入れたそれぞれのピッチャーに2枚入れ、ブラックコーヒーとカフェオレ味に変えていく。
そしてペットボトルに詰めていく…と、激論を交わしているのか騒がしい。
そのままあと3セットほど詰めて各10本作成し終えた所で片付けをして皆の元へと向かう。
「このチョコレートは絶対危険ですっ!」
「や、だからシークレットにしているんだと思う」
「甲乙付ける必要は無いとは言え…どう批評しろと?」
『マイヤ美味しかったしか言えないよ?』
「マイヤちゃんはそれで十分だよ思います」
「こしあんには桜の塩漬けがあれば…」
なんだか皆さん色々話し合いがエキサイトしているようないないような?
あっ、配信していること言ってない…
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