769話 あんぱんふぁいと
「あん戦争起きていたから次はのみ合わせ戦争がおきるかなぁ…でも、穏茶nextを飲んでもらうためだからコーヒー一択なのは我慢して欲しいし」
流石にエナドリ系とあんパンは…うん。まあ、好き好きかなぁ…(目逸らし)
ブラックコーヒー味とカフェオレ味の2種類で我慢してください!
「タイムさーんスタジオをキッチンモードにお願いします」
「ラジャーッス!」
「最近私の出番ないわね…」
「フィラさんは僕の側で常に対隠蔽系の警戒してくれているの、分かってますから」
「褒めても警護強化しか出来ないわよ?」
「それで十分ですよ」
そんな事を言いながらチラリとマイヤを見る。
「…マイヤ、何を作っているの?」
『焼き印!これで中に何があるか分かるの!』
その焼き印はデフォルメ巫女にゃんこが色々な表情で絵馬を掲げているもので、『つぶ』『こし』『しろ』『うぐいす』の4種類が既に作られていた。
マイヤがどんどん芸達者に…しかも無茶苦茶可愛い。
「マイヤ、もう一個お願いしても良い?」
『?4種類じゃないの?』
マイヤが首をかしげる。
「シークレットパン、チョコあんパンなんてどう?」
『!?』
マイヤが驚愕の表情で固まった。
『あんこと、チョコ?』
「うん。焼き印は1つだけど、こしあんベースと白あんベースの2種類作ろうかなって…」
『ちょこって書いて、えまを白抜きしたりしなかったりする!』
おお…マイヤがやる気だ…!
それぞれ12個…いや、15個作って…合計90個?僕パン屋さんになるの?
「出来たッスよー」
タイムさんの声で我に返り、大急ぎで準備に掛かることにした。
───あの、フィラさん?どうしてカメラを用意したんですか?
「えっ?これも配信するからよ?」
「虚無レベルじゃないですか?」
「大丈夫だいじょぶ。ぜんぜーんもんだいないっ!巫女様料理配信って銘打ってやってるからいつも通りお願い」
「まあ、はい…タイムさーん、各15個作ろうと思うんですけど」
「神様方で奪い合いがあると思いますし、箱庭の皆も食べたがると思うんで倍は欲しいッスねー」
「各30…合計180個…死ねと申すか」
「なんでそんな凄い数に!?」
「ううう…タイムさん、手伝ってもらうよぉ?」
「望む所ッス!」
タイムさん達は分かっている。これがかなり重労働だと…
「第一陣30個焼き上がったッス!」
『マイヤ焼き印おすね!』
「粒あんパンお願い!」
「師匠これ何パンでしたっけ!?」
「それはこしあん!」
「ぅえ!?こしあんはこっちじゃないの!?」
「フィラさんそれは白あん!一個だけ端っこに少し摘まんだ形あるでしょ?」
「「本当だ…」」
現在かなりの大騒ぎの中、あんパン作っています。
具体的には2時間は経過。時刻は午前11時を過ぎています。
「戦闘よりもしんどいパン作りって…」
「いやいや、流石に戦闘と比較はどうかと思うッス」
グッタリしている2人。
「機械使ってないからねぇ…部分スキルは使っているけど」
「…師匠のスキルの使い方は絶対想定外な反則行為ッス…」
なんか酷い言われ方してるぅ!?
『全部焼き印おしたよ!』
「「おー…可愛い!」」
さてさて、鑑定を………ええー?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます