760話 今日の献立(品数と量多すぎ問題)
「『
ラヴィ姉さんとリムネーがタイミングよく帰ってきた。
「2人ともお帰り!」
『廣瀬氏がお夕飯だから戻るようにと』
「本人は?」
「あと少しで戻るそうです」
「ん。了解。じゃあちょっと先に神様方の分配膳してくるね」
僕はちょっと急いでマンションの神域へと向かった。
「今日のお夕飯凄いって聞いたんだけど!」
「誰情報です?」
「ゆーな!」
ゆる姉様とハヴァスターイ様がてててっとやってきた。
「いつも通りですよ?生姜焼きとかとんかつとか」
「肉肉フェア!?」
「ふぇあ!」
最近ゆる姉様方がハヴァスターイ様に変な事を教え込まないか心配だ。
「フェアです。実家近くのお肉屋さんに行って買ってきました」
「えっ?お肉ここに沢山あるのに?」
「はい。食べて感想をお願いしますね?」
「佑那ちゃんがあれだけ浮かれていたんだから恐らく普段以上なんでしょう」
ミツルギ姉様がそう言いながらやってきた。
…いや、佑那。何処でそんなにはしゃいでいたのかな?
そんな事を思いながら配膳していると、伊邪那美お母さんが少し落ち込んでいた。
「お母さん?」
「…私は見ていません」
えっ?なんて?
「貴方の幼女姿を、私は見ていません!」
ええええ?それで落ち込んでるの!?
「はいはい。伊邪那美様、あとで動画一緒に見ましょう?」
うわぁ…ウェスタ様に雑な慰められ方してるぅ…
配膳を終え、箱庭に戻る。
直前「ふおおおおおおっ!?」とか聞こえたけど、感想は後ほどという事で。
さて箱庭。
神兵さん含め皆がテーブルを用意して待ち構えていた。
そしてそこには真紀奈お姉さんや兄さん達も。
見慣れない人もいるけど…兄さんの式神さんかな?綺麗なお兄さんがいる。
「さて、お待ちかねのお肉祭りです」
「さっきから佑那ちゃんが暴走しているんだけど」
…実は佑那、板額さんに取り押さえられております。
「佑那…」
「これは仕方ないの!思い出の味で四天王の一角だよ!?」
「分かります~」
真紀奈お姉さん…全力で頷かないで…まあ、期待されているのは嬉しいけど。
大皿にキャベツの千切りがあり、その上にとんかつがどーんと1枚。そしてその周囲に生姜焼きと味噌漬け焼き。
これを1人一皿。
そして肉じゃがを中鉢に盛る。
小皿を2つ。ミニステーキと牛肉の黒酢煮を出す。
最後にお味噌汁は人参とゴボウ、そして葉野菜のお味噌汁だ。
───神様方と皆の分を作るのにかなり苦労した。あと、肉が枯渇した。
……村井さんの所に買いに行く序でに、失礼だとは思うけど、お肉持ち込みでカットしてもらおうかなぁ…
飯櫃を3ヶ所においてさあ召し上がれ!
量が量だから流石に…………と思ったら皆凄い勢いで食べ始めた。
とんかつソースは2種類置いていたけど、減りが凄い。
神様のところ、大丈夫かなぁ…一応あちらには飯櫃5つだから…お茶碗百杯分位はあるけど、少し心配になってきたぞぅ!?
…まあ、お肉をアテにビールとかハイボールとかで楽しんでね!って事で放っておこう。
行ったら何か巻き込まれる気がしてきた。
皆美味しそうに食べている。
「ご飯が止まらないッス!うめぇッス!」
「これは…新手の拷問?箸が止まらないわ…止めたくないの」
拷問じゃないですぅー!
真紀奈お姉さんは…うん。幸せそうに食べている。兄さんが苦笑しながら真紀奈お姉さんの目をハンカチで…ああ、泣いているんだ。
うん。幸せそうでよかった。
僕も席に着いて食事を…飯櫃が2つ、空いた?
皆今日も健啖な模様…凄いなぁ、お腹の贅肉にならないのかぁ…
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