738話 メガ☆スタ!
「せんりひんのチョコパ」
「お~~~~!!」
「絶滅危惧種の駄菓子がこんなに沢山!?」
「タイムにかってもらった!あと、いそべからも!」
『ドヤ顔な邪神様に癒されているんですが…』
『邪神とは』
『確かに駄菓子とはいいづらい金額だよね』
『もしかして、さっき記者会見で話が出ていた神って…』
「んぅ?…そう」
「外出許可は?」
「のんべえからもらった!」
「天之御中主様ェ…今度からはゆうくんかタイムと一緒に行ってね?」
「ん!」
『幼女スキーへ誘う邪神様~』
『この邪神様、巫女様のこと好きすぎるらしいぞ?』
『巫女様自身が性別迷子な合法ショタロリだから仕方ない』
『その巫女様は無事なんですかねぇ!?』
「あ」
「どったの?」
「ゆーちゃんは無事だよ。今、別の神域で休んでいるけど明日辺りには復帰すると思うよ」
「!?」
「どったの?」
「……怒られる?おこられる?」
「人死んでないんでしょ?セーフセーフ」
『ただま。馬鹿共を見にデモ現場に行って巻き込まれた者です』
『お?メディア含め現場情報は初やぞ』
『おかえり~』
『巫女様が嫌がることを無理矢理させようとしている阿呆共が許せなかったんや』
『ほほう?で?』
『現場に着いた瞬間幼女神様が女性になって、一瞬で全員平伏』
『え』
『多分穴という穴から色々垂れ流してた。そして俺はその臭いで吐いていた』
「おー…生存者」
「神威コントロールしたんだ」
「ん。カタギの者にはてをださない。ごしゃりつ5%いか」
「1,000人くらい居ての5%かぁ…ま、良いんじゃない?」
「近場はぜんいんひだん。だいたい4メートル」
「「駄目じゃん!」」
「でもゆっきーをあなどったりなめたまねするやつら、許せなかったよ」
「働いたら負けって信念を曲げまくってるよね…ここでは」
「ん。いま信念もきゅうかちゅう」
「「そっかー」」
『てぇてぇ』
『てぇてぇ』
『てぇてぇ』
『顔を赤くしてチョコバー頬張る邪神とニマニマ笑う幼女神様方…良い』
『仲いいなぁ』
『神様方ってマウントの取り合いが全てと思ってたけど』
『そんな神様が大半じゃね?神話にもそう書いてある』
『………確かに!』
「因みに、今回は心配だからって神国スタジオではなく神域マンションスタジオを使ってます!」
「今更の暴露!」
「まあこのフロア、現在入ることができるのって人間だと4~5名くらいだし?」
「むぐむぐ…」
「もう、鼻の頭にチョコついてるよ?」
「ん。おいしいのがわるい」
ドアがノックされる。
「失礼する」
「あれ?メリアだっけ?どしたの?ゆーちゃん何かあった?」
「タイムからこちらで配信をしているとの事でしたので主がおにぎりを差し入れるようにと」
「チョコたべてるばあいじゃねぇ」
「そこはチョコよりおにぎりなんだ…」
「ん!ゆっきーのご飯はさいゆうせん!」
「3種各2個ありますので…竹筒水筒には茶が入っております」
「「「おおおおー」」」
『おにぎりの包みが古風過ぎん?』
『竹皮は良いぞう』
『時代が!時代が!』
『日本!って感じ!』
女神方は大興奮で配信そっちのけで竹皮を開けておにぎりを頬張り、メリアはそれを確認してスタジオを後にした。
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