653話 マイヤの成長?と、流れ弾
ユルフテラ様忙しいんだろうなぁ…
そんな事を思いながらユルフテラ様分確保してなかったなぁ…と思いスコーンとプリン、アイスも少しばかり作った。
「……何、この圧…あと、なんか凄い教会が出来ているんだけど…」
「あっ、佑那お帰り。紅葉さんはジムに放り込んだの?」
「うぅ…お腹痛い…あ、はい。召喚された方々も大人しくぶち込まれました」
ぶち込んだて…
お腹を押さえながらうーうー唸っている佑那の元へマイヤがやってき───え?
「マイヤ?大きくなってるよ?」
『うんっ!マイヤ成長したよ!』
マイヤの大きさが保育園生?くらいの身長…90㎝位になっていた。
まあ、女児体型というわけではないんだけど!
マイヤが佑那の側から石長比売様の方へと進む。
石長比売様はボーッとした感じで…あっ、気が付いた。
「あれっ!あれなんですか!?」
まあ、言いたい事は分かるけど…石長比売様…僕ノータッチなんですわ…
苦笑する僕を見て石長比売様は悟ったのか同じように苦笑する。
「猫や兎といえば次は犬ですか?」
「えっ?」
何言ってるの?この神様。
「えっ?何の話?」
佑那が僕と石長比売様を見て困惑している。
「まさかあの聖堂って…巫女にゃんこだけではなく兎もいる!?」
そう言って慌てて屋敷を飛び出していった。
SIDE:世界
「マズイ…これは」
以前求められた殆どのアイテムの返還を拒否し、イ・ブラセルに対して高圧的な物言いをして都合の良い条件で国交を結ぼうとした大統領は頭を抱える。
「新興国が偉大なる我が国の助力は要らないと?確かに神の力を借りて建国はしても永続的ではないだろうと思ったのに…」
合衆国ですらそこまで優遇されていないと先程聞いて頭を抱えた。
本当に完全独立国であり圧倒的な力を持ち続ける事の出来る存在であると改めて見せつけられてしまったのだ。
「マズイ…今からでもあのアイテムを…いや、既に一部は使ってしまっている。軍にも結構数渡している…それに」
大統領は言葉を止める。
自身の懐にどれだけ入れたのか。
「マズイ…」
国民に対してどう説明しようか。
論点をすり替えて日本叩きに思考誘導をすべきかと頭を抱える大統領だった。
「───はぁぁぁぁっ…」
深夜に突然ホットラインが来たと言われたときには何事かと思った大統領だったが、軍事同盟国が馬鹿な事を言ってきた事に頭を抱える事となった。
「まさかうちから圧力を掛けて条件を良くしようと画策したとか…馬鹿な事を」
一度神敵認定され、更には殴り込みまで受けた身としては先程の電話の内容を速やかに国民へ公示し、彼の国との関係を断ちたくなる衝動に駆られたが…それをグッと押し殺し、別の場所へと電話を掛ける。
数コールで電話に現地の駐日大使が電話を取る。
大統領は先程の電話内容を伝え、その事を至急総理官邸に伝えるよう指示を出し、同時に我々は無関係であるとの弁明書を巫女へ届けるようにと伝えて通話を切る。
「…これは、
大きなため息を吐き、席を立った。
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