649話 巫女ジャムづくりと、礼拝堂づくり?
「閃いた!兄さんが女性なら私が男s「(兄さんに)通報した」…ジョーダンダヨ?ニイサンモ、ツウホウシテナイヨネ?」
怯える佑那だったけど、突然挙動不審になった。
「…本気で結羽人兄さんに通報してるぅ…」
そら(佑那暴走時の自動通報だもん)そう(なる)よ。
佑那をタイムさんに送り届けさせ、桑の実や今回消費した杏、リンゴなどを収穫して屋敷に戻ってきた。
…勿論元の姿に戻っているよ?
「さぁて…先に杏やリンゴから作ろうかな」
『パパ!軸の部分外すね!』
「大変だけどお願いできる?」
『うんっ!』
『私もお手伝い致します』
「2人ともお願いね。少し味見もしてみてね?」
2人にお願いして僕は杏とリンゴのジャムを…ミックスジャムでも良くね?
うん。とりあえず作ってみようかな?
酸味のアクセントも必要ならレモン果汁やリキュール系加えたら良いし。
じっくりコトコト煮込んでいこう!
~~巫女ジャム作成中~~
最後に杏の種を取って完成。
後は速やかに冷蔵庫へ…大瓶2つとかどんだけぇ…
『パパできた!』
『色が凄いです…』
手と口周りを赤黒く…いやワイン色に染めたマイヤと指先を染めたリムネーが金属ボウルを差し出してきた。
「ありがとう…ああ、赤みのある物と完熟している物を別けたんだね。助かるよ」
『パパ、赤色はすっぱいの!でも黒色はすっごく甘いの!』
『前戴いたものは完熟した物だけでしたので驚きました』
「うん。でもおかげでちょっと割合を変えてジャムを2つ作れるからありがたいよ」
赤と紫の実を多めにしたジャムと、黒紫色のみを多めにしたジャムを作る。
『楽しみですねマイヤ姉様』
『楽しみだねリムネー』
本当に自慢の娘達だ。
桑の実ジャムを作り終えて一息吐く。
リムネーがお仕事に行ってしまったのでのんびりとマイヤと屋敷前の畑で土遊びをする。
みゃーこに氷菓をあげると畑の上で小躍りした後に金桃をポイポイと渡してきた。
『みゃーちゃんありがとう!』
「いや多すぎない!?」
慌てる僕に対しみゃーこは僕に手を出した。
「…ゼリーはどうかな?」
渡した横から即食べてしまった。
まあ、良いんだけど。
みゃーこはペコリと頭を下げて畑の土の中に潜ってしまった。
お腹いっぱいになったから眠ったのかな?
僕とマイヤは顔を見合わせて笑う。
「マイヤはリムネーと外に出たくない?」
『出られるよ?でもパパとリムネーとみんな一緒が良い!』
「そっかー…考えてみたら僕とマイヤとはいつも一緒にお外出ているもんね」
『パパといつも一緒!』
「そだねー…ジャンヌさん、なんで僕たちを拝んでいるんですか?」
「いえ、尊くて…」
「マイヤ可愛いですもんねぇ…あ」
思い出した!
「?どうかなされましたか?」
「そういえば、コレどうしよう…」
僕はプライベートボックスからとある物を取り出す。
聖水晶巫女にゃんこ
「『!?』」
マイヤもジャンヌさんもどうしたの!?
『祠建てる!』
「待ってください!教会を、いえ、礼拝堂を建てましょう!」
いやなんで!?
『何処に建てよう…』
「家の隣で良いのでは?」
なんでそう大事にしたがるの?ねえ、こっち見て答えてよ…
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