636話 ホントの僕、束帯の君
「それよりも!私の全てを見たんだから友紀ちゃんも見せて?」
「言い方ァ…」
でも確かに、鑑定方法が変わっているから確認しないと…
僕は自分自身を鑑定してみることにした。
年齢:24歳お誕生日おめでとう!身長:だいたいりんご16個分
体重:だいたいりんご160個分 ただ、痩せてはいない。
最近声を出してくれて嬉しい。良い子。お口バッテンとかお目々グルグル可愛い。
スキル
多すぎるため、次ベージ参照
先天能力
巻き込まれ体質(L4):問題事に巻き込まれやすくなる。
後天能力
料理の超人:数多くの高レベル料理人にその卓越した技術を畏怖された称号。
勇気の印:24時間勤務を当然のように複数回熟した者が得られる称号。
驚天動地:神々すら驚かす者に与えられる称号。
苦労人(L4):艱難辛苦を鼻歌交じりで越える者。消費体力20%OFF
神行者(L3):神への勤めを寝食忘れて行った者への称号。省エネ率40%UP
…………………………うん。
少し、落ち着こうか。
まず、職業からだ。
とうとう慈母とかすら消えて神様の申請名になってるぅぅぅッ!
直してっていったのに!直してって言ったのに!
あと、身長と体重がリンゴ換算って何!?
アレでしょ?きっと高さはだいたい10センチで、重さはだいたい300グラムとかなんでしょ!?
お口バッテンとか、お目々グルグルとか何!?
何よりもスキル次ページ参照って何なの!?
後天スキルも凄いことになってるし…
「どうしたの?」
「…紅葉さんよりとんでもない事になってる」
とりあえず書き出して見せる。
「………コレ、本当にこう書かれているの?」
「うん」
「「「…………」」」
そりゃあ紅葉さんも白城さん達もどん引きですわ。
「神宮衛士召喚は衛士や武者となっているので、まずは1人、衛士に絞って召喚を試みてください」
気を取り直して白城さんがアドバイスをする。
板額さんは少し難しい顔でその様子を眺めているけど…どうしたのかな?
「召喚してみる」
「うん。僕は見届けるよ」
僕は紅葉さんの召喚を見届ける。
紅葉さんが意識を集中させている。
「鎧武者は嫌鎧武者は嫌…」
「「うわぁ…」」
白城さんと板額さんが顔を引きつらせている。
「まあ、昔落ち武者の霊に追いかけ回されたとか聞いたのでそれがトラウマになって…いるのかな?」
「それは、難儀な…」
「形成されていくようです」
僕たちが見守る中、それは姿を現した。
涼やかな表情をした束帯姿の青年が姿を現した。
ただその背には矢筒を担ぎ、手には和弓を持ち、直刀を佩いていた。
青年は紅葉さんに一礼し、一歩後ろに下がった。
「あー…そっか。喋れないのか」
「えっ!?そうなの!?」
紅葉さんが慌てて背年を見ると青年は頷いた。
「そんなぁ…買い物に行ってもらえない…」
「買い物メモ渡しておけば良いのでは…」
「白城殿、そういう問題ではないかと…」
白城さん、天然さんなの?
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