563話 お昼ご飯と、お昼寝
配信を終えて箱庭へと戻る。
…佑那が兄さんにボコられていた。
「どうした。もっと頭を使え」
「なんでスキル使っているのに一撃どころか掠りもしないの!?」
「だから頭を使えと言うんだ。お決まりの台詞を言われたいのか?」
「ああもう!二人力!」
「そのスキルの利点は部下である神兵の力と素早さのステータスのみを借り受けるものだ。ただ、初見で使うと制御出来ないぞ?」
「なんで触ってもいないのに投げられるの!?」
「だからお前は阿呆なのだ」
「あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!」
ただの戦闘訓練でした。
あと、神兵さん達が「いいなぁ~」って指くわえて見ているのは何故ですかねぇ?
神様方からは「お昼は大丈夫だから」と言われているので箱庭分と…おやつを作ろうと思う。
と言うわけで…スパゲッティ3種とスフレパンケーキ作るよ!
スパゲッティはナポリタン、和風、アラビアータの3種。
和風は海鮮サラダ風パスタですけど…どうかなぁ。
ポン酢と少々のお醤油、オリーブオイルなのです。
他は変化球なしだから大丈夫。
さてさて…どれだけ茹でようかなぁ…むしろこれ、多めに作って神様方の夕飯にいいかも………うん。そうしよう。
カレーと麻婆、ミートソースは作り置き便利だし!
…しまった。ミートソースならもっと楽だったのに…
やっちゃった☆
結局、ミートソースも作っちゃったんだ。
和風以外は途中までほぼ共通して作れるし…うん。
まあ、とりあえずという事で業務用一袋、4キロ茹でたので箱庭のみんなで食べてみよう!
───と、ね。
お外でテーブル広げて用意したら…2分で4キロあったパスタが無くなった。
25人分以上あったよね?
ここに居る参加メンバーは21人。
まあ、そりゃあ足りないかぁ…
そう思ってすぐに追加でもう2袋作ったんですけど…これも瞬殺でした。
ラヴィお姉さんがよく食べるよく食べる…
「これは、後で買ってきてもらわないと、全然足りないなぁ…」
「自分買ってくるッス!とりあえずこの袋のと同じものッスよね?」
タイムさんがアラビアータを食べながら聞いてくる。
「そう。お願いして良い?」
「1ケース買えば良いッスか?」
買う単位が怖いことになってるぅ…
「1ケースにどれだけ入っているか分からないから…10袋で。確か最近値上げがあったから1袋3000円では買えたかな?まあ、3万円で買えるだけ買って欲しい」
「ラジャーッス!」
…タイムさんもフィラさんも、食べる時は箱庭に長時間居ても平気なんだよなぁ…
普段は極力出ないようにしているみたいだけど。
僕と契約しているから実際は箱庭に居てもかなり軽減されているっぽいけどなぁ…
さて、スフレパンケーキのお時間ですよ。
「いや休め」
兄さんに止められた。
「病み上がりにアレだけの料理を作ったんだ。少しは休め」
「でもこれ作って、午後の配信して…」
「少し休んで、料理配信でもすればいいだろ」
「!?…あ、でもそれやったんだけど…」
「多分喜ばれるぞ?一部怒られると思うが」
どっち!?
「一時間で良いから午睡しようか」
兄さんに抱きかかえられてしまった…
「兄さんとお昼寝!?」
「お前は4コマ目講義だろうが」
「……自主休講は…無理だぁ…」
「佑那いってらっしゃーい」
「うわぁぁぁんっ!友紀兄さんの美ショタぁっっ!」
なんて捨て台詞を!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます