404話 実験(巫女アレンジ)2とアク取り
───と言うわけでゆる姉様にお願いして超強力な結界を設置してもらいました!
「なんかもの凄くやる気なんだけど…無理しないでね?」
「はいっ!」
せお姉様にお願いして長袍を作ってもらい、それを着ています!
『えっっ』
『いかん。これはいかんですよ!』
『祓戸様センシティブ』
『祓戸様がセンシティブではないですよ?』
『ズボンの部分だけ無茶苦茶ピッタリな白タイツ風なのは何故?』
『コレ、穿いてないようにしか…』
『スリットから生足が出ているようにしか…』
『お胸も強調されている感が凄いんだ』
「───うん。動く」
「本当に、本当に無理しないでね!?」
「大丈夫です。失敗するとは思いますが、被害は無いと思います。さあ始めますので…」
そう言って私は退室を促す。
お二方が退室し、スタジオには私と私の胸より拳二つほど下の高さに浮かせている魔水晶のみ。
さあ、始めましょう。
「
体内の気をゆっくりと廻し始める。
漸く起きた赤子のように。
そしてそこに聖光を合わせて巡らせる。
まずはゆっくりと。
元々巡らせているためにスムーズに進むので速めていく。
巡る度に聖光を強め、更に高速化していく。
体の中に光の帯が出来れば完了。そのまま高速循環は止めない。
続いて天地それぞれの気を通す作業に移す。
「天の神気、地の龍気。神気は神威となり───」
ナニカが接続された気がした。と言うよりも、これは箱庭の神気ですね。
視界が変わる。
箱庭の草原。そして空から私目掛けて一筋の光。
到達。
そして踏み込む。震脚。
大地と接続し、ロック解除。
天地二極の気が体内で高速回転している人気と聖光へと流れ込み、
それと同タイミングで魔水晶目掛けて掌打を浴びせた。
半身差し込む形。
戦闘とは少し違う───
スタジオ内が白く塗りつぶされた。
「「大丈夫!?」」
視界が元に戻った頃にはゆる姉様方が心配そうな顔で駆けつけてきてくれました。
「…ビックリしました」
「いや、あの…ね?」
「魔水晶、ないなった…」
「えっ?ありますよ?」
「「えっ?」」
「えっ?いえ、ほらあちらに」
私が指し示した所に魔水晶は確かにありました。
ただし、粉々になった状態で。
とりあえず鑑定を。
【聖水晶片】対消滅どころか一方的に打撃まで受けた被害者。
溶錬すれば1ランクは落ちるが聖水晶となる。8割殺s残し。
「これ、成功よりの失敗でしょうか」
「「成功なんだけど、成功なんだけど…」」
ハモるほど?しかも表情が死んでいますが…
『おめめないなった』
『もの凄く揺れるお胸に集中していたら閃光弾喰らった』
『巫女連環の計ですわ』
『なんか草原とか光りとか、無茶苦茶神秘的だったんだけど?』
『でも俺等はお胸とあんよに目が行った』
『女性でもそっちに目が行ったから仕方ない。そしてまだ目が痛い』
『それよりも魔水晶って手で割れるモノなの?』
『ハンマーでも割れないぞ?世界最硬と言うよりもダメージを受けないとか』
『巫女様割っているんだが』
さてお次は…
「次の実験のため、少しお水を汲んで来たいのですが…キッチンのセットをお願いしても?」
「おっけー」
「ありがとうございます」
「水なら出るよ?」
「箱庭神域のお水を汲んでこようかと」
私の台詞に得心がいった顔でゆる姉様が頷いた。
「では、少し席を外します」
いざ箱庭の川の水を汲みに!
はい。汲んで参りました。
キッチンも用意されています!
「用意したけど…何をするのかな?」
「煮込みます」
「「煮込む……」」
ゆる姉様とせお姉様は本当に仲が良いですね。
そんな事を思いながらお鍋に魔水晶を入れ、汲んできた川の水をお鍋に注ぎます。
ジュッ
「「「?」」」
何か、音が…まあ、些細なことです。
「そしてそのまま火に掛けるのですが…空の邪神像はありましたか?無ければ別のモノで」
「あるッス!」
「ありがとうタイムさん」
タイムさんから空の邪神像を受け取り、それも鍋の中へ。
「「「えっ!?」」」
驚く3名を横目に私はお鍋に蓋をして…
「煮立つまで待ちましょう!」
「「「………」」」
久しぶりの皆さんのチベスナ顔に私、ちょっとドキドキしてしまいました。
先程もしていたなんて事実はありません。あの時はタイムさん居なかっt…
「あ、お帰りなさいタイムさん」
「いえ、ちょっと報告があってゲート開けっぱで戻って来たッス!あ、ゲートは神兵と白獅子が見張っているので問題無いッスから!」
「何かありましたか?」
「三沢?で大規模戦闘が始まったッスけど、他国の軍人さんは排除対象にして良いのかの確認ッス!」
えっ?
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