387話 上官同士と話し合い
司令官二人と部長&課長。
ナイス2対2の状況!
───じゃなくて!
「こちら、司令武官の…名前がなければメリア、で良いかな?」
「メリア・ルー・アルメリア外務司令武官だ。宜しく頼む。因みに、メリア以外は今適当に作った。これで良いかな?」
ニヤリとこちらに笑いかける金髪お姉さん…もとい、メリアさん。
「ありがとう。後ろを考えてくれて…名前、本当はあるよね?」
「在りません!」
わざとらしく敬礼するメリアさんにため息を吐き、もう一人の……って期待した目でメッチャこっち見てるぅぅッ!
「えっと、もうお一方も司令武官の…名前が「付けていただければ!」…白城蓮で、良いかな?」
「白城蓮本部司令武官です。よろしくお願いします」
凄くイイ笑顔な白城さん。
あ、メリアさんちょっとショック受けてるぅ…
───あと、なんか部長と課長が固まってるし…
「なるほど。基本は後方支援と医療等支援専門ではあると」
「はい。我々は救命士団召喚と言うスキルの特性上、救命に特化した部隊あります。ただ、その際に敵などから襲撃を受ける可能性もありますので必要に応じて武装もしている。ただそれだけです」
部長と白城さんが部隊についての話し合いをし、
「ほほうではやむを得ず防衛のための攻撃も行えると」
「でなければこちらが一方的にやられるのでな。軽装である救命士は手持ちの物で弾幕を張り救助者を安全な場所へと誘導する程度だ」
「他は違うと」
「重装救命官等は大盾を持つ武装官でそのシールドは範囲防御も行えるし、ミサイルを止められる。攻撃も対物ライフルを含め豊富だ」
「ほほう?では接近戦は」
「無論出来る。近接戦闘は救命士全員が出来る。救急救命士以上は一段階上の古式武術や盾術なども修めている。それにモンスター等に対しても我々は有効だ」
課長とメリアさんは傭兵の商談みたいな状態になってるし…
あと、僕必要?
「───話をまとめますと、岩崎君のスキル救命士団召喚は現状およそ2500名程の外遊部隊を有していて基本医療等支援ですが、防衛能力とミサイル等も防御できる専守防衛部隊であると……」
「…岩崎。これは岩崎の私兵とは絶対に言うなよ?神軍と言っておけ。そうしなければ我が物にしようと動く身の程知らずが湧いて出る」
部長がまとめ、課長が目頭を押さえながら呻く。
「我々は神軍で間違いないぞ?」
と、メリアさんが当たり前のように言い出した。マズイ!
「メリアさんストップ!そこからは軍事機密!」
「む?そうか」
メリアさんは僕に止められてそれ以上言うことなく目を閉じる。
「───まあ、岩崎が神々の巫女でもある以上は神軍だな。妹さんの件もあるし」
「ああ…主様。あのことはお話ししても?」
「あー…うん」
まあ、言っておかないと後々面倒なことになりそうだし…
「では、神兵の方々とは共同戦線という事で互いに兵のやりとりが出来るよう話を付けています。もし最悪の事態になれば高火力な神兵が。
あちらの方で要救助という事態になれば我々が動くという手筈になっています」
白城さんの台詞に部長と課長が完全にフリーズした。
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