354話 7 dayPM5〜尊さ×エ口さ(ぇ
はい。
分かった事があります!
服として取り込まれた理由が【着ぐるみにゃんこはいぱぁ】と新たに追加されていました。
はいぱぁって何…
調べたくないなぁ…でもいざという時にとんでもない事になりそうで怖いんだ。
と言うことで確認!
【着ぐるみにゃんこはいぱぁ】???:もぅ無理…尊い…
最高の手触りと着心地を貴方に。尻尾もお耳も着た人の心情によって動き、五感上昇のおまけも付加。身体能力も上昇させたのでにゃんこパンチしてください!
概念防御、石長比売の祝言等がふんだんに織り込まれ、如何なる災いも退けることが出来る反則級のパーカー&着ぐるみ。着ている間貴方の周りは超適温な別世界となっています。スクショは1万枚まででOKですか?
───もうダメだこの鑑定している神様…いろいろダダ漏れですよ…
着ぐるみモードはどうなっているのかな?ちょっとチェンジしてみよう。
チェンジした直後、事件が発生した。
「「「み゛ぃ゛っ゛!?」」」
『わぁ…パパ、なんか、凄い…』
え?何事?…いや待て!これは着ぐるみちゃう!着ぐるみちゃうよ!?
下は黒のショートパンツに黒のストッキング、肉球ブーツ。
上は黒のベストに着け袖が手首部分だけ。
そして猫耳と尻尾あり。
これは、ない。
20代男性に着せるものじゃないし、これはテロですよ?あと僕の尊厳は何処行っちゃったのかなぁ?迷子?
あと、マイヤ以外鼻血を出してビクンビクンしているんだけど…怖ぁ。
マイヤ…なんで目をキラキラさせているのかな?
『パパみたいな大人になりたい!』
いやぁ…こうなってほしくはないなぁ…
「「「あ゛っ…あ゛っ…」」」
いよいよヤバイんじゃないか?
『お耳ぴくぴく動いててパパ可愛い!』
「ありがとうマイヤ。でも僕は元に戻りたいな…」
『えー!?』
コイツァいくらマイヤの頼みとはいえ叶えられないなぁ…
パーカーモードになって一息。
ようやくみんな回復してきた。
「はぁ…はぁ…」
「エロイッス…おへそチラチラ見えるッス…」
「色々なものが溢れ出すぎて辛い…幸せすぎて辛い…」
うわぁ……
放置だ。放置。
「石長比売様、食事を置いておきますので、どうぞお食べください」
「ぅえ!?はっ、はい」
きょどっている石長比売様にそう言って素早く移動する。
「カワッ…」
ダイニングに出た瞬間、そこにいたミツルギ姉様が僕を見、胸を押さえて倒れた。
「ぇえ…?」
いや、どうしろと?
「なんか凄いお…」
あっ…
せお姉様が僕を見て動きを止め、そのまま自然にパタリと倒れた。
「ええええええ?」
「祓戸様!?如何な゛っ!?」
倒れたのを見たのかウェスタ様が駆け寄ってきてそのままズベシャッと倒れた。
何なの?僕の姿そんなにみっともない!?まあ、そうね。そりゃそうよ(諦観)。
倒れている皆を放置して黙々と用意をする。
そしてセッティングが終わった所でノーマルモードになり、ミツルギ姉様を起こす。
「にゃんこ!」
「大丈夫ですか?お疲れですか?」
「…えっ?にゃんこ、は?」
なんか絶望した顔で僕を見る。
「仕事が忙しいんですか?ご飯できていますけど、休みますか?」
「………食事を、とります」
ミツルギ姉様が力無くそう言ってのろのろと立ち上がる。
「せお姉様もウェスタ様も倒れてないでお夕飯食べてからお休みください!」
「「にゃんこ!」」
「…いや何言ってるんですか」
「「…にゃんこ、は?」」
「ご飯は要らないんですか?」
「「……要ります」」
皆大好きカレーとシチューなのに…
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