339話 6dayPM2~忘れてた?
白獅子は喜び野を駆け巡り、神兵はクッキーで忠誠誓う。
安い忠誠だなぁ!
受け取り方が仰々しいんですよ…
なんで?普通にありがとうで良いんじゃないの?
そんな事を思いながら夕飯の準備!
ご飯はストックがあるから…うーん。
「タイムさん、フィラさん、マイヤ…お夕飯何が良い?」
「ハンバーーーグ!」
「ハンバーグ良いわね」
『マイヤもハンバーグ!』
全会一致でハンバーグとなりました。
さて、ハンバーグのみと言うのもちょっと物足りない。
タレもちょっと違う感じにしたい…
「タイムさん。ちょっとお使いお願いしても?」
「畏まりッス!」
買い物リストとお金を渡してお使いに行ってもらっている間に下準備をしておこう。
「買ってきたッス!あと、ポイントが貯まっていたらしいので商品券もらったッス」
「じゃあ、その商品券は持ってて。次の買い物の時、それで好きな物買って下さい」
「やったッス!」
大はしゃぎのタイムさんと羨ましそうなフィラさん。
さてさて、パン粉と焼き肉のタレ、バターetc.
一気に作っていきますよぉ!
「……食べるのは良いんスけど、これは、慣れないッスね」
「そうね…更にベタベタするのは…」
『こねこね楽しかったよ?』
うん。量が量だからねぇ…今現在フライパン5つ使って焼いてますし?
ソースも焼き肉のタレベースの醤油を足した和風とケチャップを足した和洋風の2種類を用意。
ハンバーグも通常とチーズinハンバーグの2種類あるし………
うん。途端にご飯が足りない気がしてきたぞぅ!?
…保管できるし、やっぱり作っておこう。意志の弱い僕をお許しください…
『パパ!ソース良い香り!』
「あー…小皿にご飯を少し載せて…ちょっと掛けて…どうぞ」
『ちょっと辛いけど、んー?』
ちょっと難しい顔をするマイヤが可愛い。
「マイヤ。ちょっとこれをそのソースに足して…たべてごらん?」
僕は現在焼いているハンバーグから出た肉汁を少し掬ってソースの上から掛ける。
『!?これ!これぇ!!』
おめめをキラキラさせて僕を見る。
「えっ!?そんなに違うんスか!?」
「タイムさんもフィラさんもどうぞ」
マイヤと同じようにご飯の上にソースを掛けて渡す。
二人とも一口食べて「美味しいけど…うん」とマイヤと同じ顔をする。
「物足りないでしょ?」
「そうッスね…深み?と言うやつッスかね」
「足りないのよねぇ」
「で、この肉汁を足すと…」
先程と同じように肉汁を少し掬ってソースに掛ける。
おっと、ハンバーグをひっくり返さないと…
「「んんん~~~!!」」
うん。二人とも幸せそう。
「そうッス!これッス!これだけでもご飯バクバクいけそうッス!いやいける!」
「こんなに違うのね…まったく気付かなかったわ…」
『ご飯無くなっちゃった…』
今回はハンバーグを初めて食べる人が………あ。
『「「?」」』
「ハンバーグと、ロールキャベツ…」
「「あっ!!」」
タイムさんもフィラさんも手伝ったもんね…
そっかぁ…作り置きって作っておいて、佑那に言ってなかったかぁ…
「「…………・」」
あの、なんで顔を背けるんですかね?
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