287話 2dayPM2~急転直下の後出しジャンケン
「戦闘機が三機来たよ」
「さぁて、スタジオ行くよー!」
「…寝る」
「僕は箱庭の屋敷でお夕飯とシフォンケーキを作るね」
「…誰も建物に関しての心配をしない件」
せお姉様の「ひくわー」って顔に少し傷付いた。
「ただいまー!」
『あ、戻って来た』
『配信終了と出しておきながらすぐに再配信初めて事故かと思った』
『画面左上で某国トップからのトンデモナイ映像が流れていたんですが?』
『しかもBGMがどこぞの料理番組の曲でワロタ』
『おやつ美味しかったですか?』
『おやつ次第では私も買いに走ります』
「モンブラン美味しかった!」
「戦闘機三機来たって言っても聞いてくれない」
「感想は確り伝えなきゃ」
『画面右上の戦闘機ですかね?』
『なんで東京都上空で戦闘機!?』
『おっ?今見たのか?同盟国のトップの指示でマンションを攻撃するらしい』
『ちょ!?巫女様逃げて!』
『無駄無駄ァァッ!』
「ん?あ、これ、聖属性のロザリオを搭載したミサイル積んでる」
「まあ、無駄なんだけどね」
『えっ?戦闘機が消えた?』
『全機消滅!?』
【一地域の人類が明確に神々に対しての敵対行為を行いましたので、保留処理としていた終末処理を開始致します】
「「あっ…」」
『何事!?』
『終末処理って!?』
「あー…そっかぁ…四地域以上の神が此処に集まっているから発動するのかぁ…」
「えっ?何!?何が起きたの!?」
「えっと…基幹システム作る際にこの祝福やスキルを使って反逆を企てたり、ダンジョン側に寝返らないようにって組んでいたプログラムの一つなんだけど…
明確な殺意による四地域以上の神に対しての敵対行為が起きた場合はこの終末処理が発動するようにしていたんだ…」
「どうなるの?」
「該当国籍の人間及び関係者全てに対して『神敵』の称号が付いて全ての生物から忌避される」
「えっ?」
「まぁ、うん…解除はちょっと難しいかなぁ…新世界システムをみっちゃんに頑張って貰っているけど、これ急がせないとその地域死に絶えちゃう」
「何で!?」
「全ての生物だよ?微生物もだよ?」
「あっ…」
『えっ…』
『おいおい、俺その攻撃しかけてきた国の人間なんだが…』
『乙』
『来世で』
『酷いなオマエ等!まあ、今飼い犬からメチャメチャ警戒されている』
『うわぁ…』
「まあ、これはまだ一番軽い類なんだけどね…全職業やスキル停止なんて最終のモノもあるし」
「作物も育たないんじゃない?」
「まあ、育たないねぇ」
「精霊達も助けなくなったら…すぐに詰むよね?あの子達も妖魔抑えてるのに」
「……あー…ドンマイ!大丈夫!一国だけじゃ無いし」
「というと?」
「いや、保留処理って言っていたでしょ?敵対行為を取っていた他の国もあるから」
「───一応、聞いておく。何カ国?」
「総合計三カ国。この国は一度ゆーちゃんに対してやらかしたけどその時即座にペナルティーを科したから今回の神敵判定からは外れている。けど、警告状態だね」
「あっっぶな!ナイス判断僕!」
「でも加点累積でそろそろアウトかなぁ…」
「ゆうくんの頑張りが無意味に…」
「そのゆーちゃんも神様側になっちゃうし…そもそもこのシステムって、神様要らない運動に対して、じゃあ自力で頑張ってね!ってバッサリ切り捨てる為のモノだったし」
「…あーシステム構築の時にそんな事言ってたなぁ!」
『えーと?』
『話しについて行けない』
『どうすれば良いの?』
『でも敵対行為ってどこからなんだろう』
『神に対して明確な殺意を向けた敵対行為って言ってたやん』
『ちょっととあるスレで確認したら軍事大国三国とも大騒ぎしているらしいんだが?』
『あの国以外で神に対して明確な殺意を向けた国があったと…』
「うーん…ちょっとログ確認する」
「お願い。僕は視聴者さん達とやらかし国の映像見る」
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