146話 酒店~突撃!お店のお酒を買い占めろ!(無理)
車を走らせ一路酒屋へ。
[夜分に済みませんっ!]
「ってアンタ達かい。どうしたのさ」
[いえ、大物主神様が200万円分買ってこいと…]
「はぁ!?…豪勢だねぇ…お高いウイスキーとか含めてかい?」
[日本酒メインで150万円くらいで、他のお酒も…50万円分くらい?]
「ほほう?つまりは高いお酒もOKって事だね?」
[何かあるんですか?]
「神様に呑ませたいとっておき含めて色々出すよ!」
わあ、店員さん大興奮だぁ…
「まずは第一陣、一升瓶は…これ、これ、これと、これ…これと、これの6種類を各4本」
[各四本!?]
「飲兵衛神様ならすぐ無くなるだろうからね。本当なら5本、五升樽で各二樽買って貰いたいくらいだよ!」
[パワフルぅ…]
「ですね……」
「そして次は四合瓶だけど……っと、あとこれだ。以上11本チョイスの各4本」
うわぁ…
「あとは、秘蔵のウイスキーを…」
「ああああっ!?21年物っ!?えっ!?それもあったのですか!?」
巽さんが叫んだ。
「超上得意様限定の代物さ!他所じゃ6~7万するけど、うちは定価だからね」
ドンドンと5本出してテーブルに置き、更に各1本追加する。
「大盤振る舞いさ!ただ、これでようやく45万円だね」
ちょっと、目眩がした。
[これだけ買って、まだ?]
「第一陣と言っただろ?まずはこれを買ってしまってくれ」
言われるがままカード決済を行い、購入後、すべてラタンバスケットにしまう。
「さて、第二陣…ワインと外国のウイスキー、そしてちょっとお高い日本酒だ!」
ニヤリと笑い、店員さんが素早く動き出した。
「───日本酒計345120円、ウイスキー類計308630円と高級ウイスキーが824000円、ワインが70857円で合計1548607円ね」
[総合計で199万7845円…本当にほぼ使い切っちゃった…]
「店内かなり空きましたね…」
「奥にまだあるから半分は埋まるわね。ただ、日本酒は急いで仕入れないと」
「まさかとは思いますが…高級ウイスキーはまだ…?」
「国産は少ないけど、外国のはまだあるよ。何か買うかい?」
「はいっ!」
巽さんが個人的な買い物をしている間にしまっていこう…
【せお:お酒が大量にあるんだけど!?】
【大物主神様に言われて購入しました。それ全部大物主神様の物です】
【せお:締めていくつかぶんどるわ】
【何も言いません。せめて話し合ってください】
全部収納し、メッセージは見なかったことにした。
ホクホク顔の巽さんと共に酒屋をでた僕達は真っ直ぐマンションへと戻る。
[巽さんも買ったんですか?]
「はい。良いものを結構…」
確かに、5~6本買っていたなぁ…やっぱりストレス溜まっていて、寝酒が止められなくなっているのかなぁ…
「…呑むのも好きですが、今回買った物に関しては手に入らないかも知れないので買っただけですからね?誤解なきよう…」
[うん。巽さん、大変だもんね…いつもありがとう]
「…これ聞いてくれない類ですね…あんな高いお酒を寝酒には勿体なすぎますよ…」
巽さんは車を止めると深いため息を吐いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます