71話 TS化した僕は百合百合してみる
さて、あと一人の女神様が…って、ゆる姉様がいつの間にか女神像から元に戻していた。
[流石姉さん]
「どやぁ」
ゆる姉様可愛い。
封印を解かれた神様は僕の肩くらいの身長でマッシュロングな髪型。目は少し垂れ目でそこはかとなく幸薄い感じがする。
ちなみにスタイルは凄く良い。
「元の姿に戻って欲しいなぁ…」
[あ、了解しました]
モードカジュアルに戻そうかな…いや、ここは初めてのソフトにしてみよう!
───と、思ったんだけど、ナニコレ
・ソフト(キトーン)
・ソフト(キトーン+ヒマティオン)
・ソフト(カジュアル)
・ソフト(エレガント)
上の二つをめっちゃ推しているんですけど!?
「ん?もしかしてソフトを選択するのかい!?」
うわぁ…気付かれた。
「今回は一番上がおすすめさ!」
ゆる姉様むっちゃ推してきますが、なんで?
「むっちゃエrゲブン!神秘的だからさ!」
[今エロイって言った!絶対今エロイって言った!]
「ああ言ったとも!どこかの神が妻にしようと動き出して、それをどこかの神が嫉妬でゆーちゃんを殺しに掛かったところを全員でヌッコロス」
ゆる姉様。後半、目が据わってます。
「あの連中、逃げ足速いんだよね…変なちょっかい出してくるのに脳筋戦法と陰湿なやり方を分けてくるから周辺の救助活動が捗らないんだ」
───ん?
[邪魔する神様が、居る?]
「そりゃあ勿論。今弱らせておけば自分たちの天下が来るかも知れないからね」
「ま、そんな事をすれば勿論…」
ゆる姉様とミツルギ姉様が怖いです…
「さあさあ早く!」
えーう~~~~っ!
選択。ソフトキトーン!
薄い布が僕の周りを包み、その薄布が体にゆったりと巻き付く。
まさか…これだけ!?ちょ!これギリシャ神話とか彫像にある系でしょ!?駄目ですよ!
「「「いいよいいよ!」」」
[ゆる姉様、ミツルギ姉様、もうお一方まで!]
「これを羽織りなさい」
伊邪那美お母さんありがと…薄紫の、薄衣…スッケスケじゃないですか!
「まあ、無いよりはマシと思って…」
うぅ…伊邪那美お母さんありがとうございます。
「…ねぇみっちゃん。あれ、より一層エロくね?」
「ああ。凄いな…」
[コラそこぉ!男子中学生か!]
「うわぁ…うわぁ…」
[そして女神様は目をキラキラさせてガン見してますよ!?]
「あー…まあこの子、二刀流だし」
[…………何ですと?]
「完全に受け属性だけど、どっちもOKな子」
[それは…ヨソウガイデス]
「うわぁ!緩やかなウェーブ…艶めかしい姿…しゅごい」
鼻血出てますよ…
【ゆーちゃん、お姉さんモードでモノにしちゃえ!】
ゆる姉様。わざわざメッセージ送ってまで言うことか!?
まあ、兄さんに変な被害がいくくらいなら…こっち側で管理した方がマシかぁ…
でもかなり覚悟居るんだよなあ…女性体でこんな感じは…
意識を切り替える。
「さあ、いらっしゃい」
「!?お姉様!」
女神様が嬉しそうに抱きついて…僕の胸に顔を埋める。
僕はそっとかき抱き、優しく髪を撫で梳く。
「お名前は?」
「にゃまえ…アディエーナです」
「そう。アディエーナ…」
少し膝を抜き同じ目線、と言うよりも耳元に僕の口が来るように調整。
「私のものに、ならない?」
ちょっと唇を湿らせたためリップノイズがし、それに反応してアディエーナ様はブルッと震えた。
湿ったような、甘えるような、促すようなそんな声色。
───あー…人によってはリップノイズ駄目な人もいるんだけど、疑似リップ音と捉える人もいるしなぁ…あと、格好からしてこんなん聖女やない。性女やん…いや、慈母ですが。
なんて他人事のように思ったりセルフツッコミを入れでいたら、突然がくりとアディエーナ様が腰を抜かしたように脱力した。
あっぶなっ!
咄嗟に抱きしめている腕の力を強めた。
と、
【捕獲完了致しました:アディエーナ(上級時空神)】
…………………………………えっ?待って?捕獲って、何?
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