33話 TS化した僕は男に戻る!?
[───まず、ここを一部開放するにしても24時間開放ですか?]
「うん。部分開放の方が良いの?」
[はい。俺様神様って方、居ますよね?]
「居るねぇ。そう言う人はちょっとでも問題行動したら制裁と出禁だけど…あー、そう言うことかぁ」
せお姉様が僕の言いたいことを理解したのか小さく唸った。
[です。結局被害後にしか制裁もできないはずなので。フロア内でもカウンター内は管理者が許可を出した者以外は侵入できないとか、そこをまたいでの洗脳・言霊等の誘導や強要を制御するとかできませんか?]
「ナチュラルに連れ去りとかする連中も居るからなぁ」
「価値観違いすぎて草」
[いや、神様世界だいたいこんな感じじゃないですか]
僕の台詞にお二方ともそっと目を逸らした。
人員については現在は24時間態勢二人一組の三交代。
それの2組だから合計12名が出せる人数になった。
ただ、うちの世界の人達って神様に対しての対応って怪しいを通り越して虚無(そもそも居ない扱いしていた)なので除外された。
せお姉様しょうがないって!
なのでこちらからは色々な家電やリラクゼーションアイテムなどを用意するという事で話はまとまった。
「珍しい家電とか家具とかって、すぐに手に入るの?」
[モノによるとは思いますが、特注品以外は比較的すぐに手に入りますよ]
「じゃあ明日にでも買ってきて」
[大きな物とか運ぶの大変ですし、プライベートボックスには入りませんよね!?]
「こんな事ともあろうかと!メイド服に新機能収納庫直送ポケットを用意したぞ!」
バァンッ!っと勢いよく奥のドアを開けて入ってきたミツルギ姉様に僕は首をかしげる。
巽さんは?
「帰ったわ」
まあ、リビングにいない時点で知ってましたが…
[そうですか…で、メイド服リニューアルですか]
「ええ。ヴィクトリアンメイドドレスに買い物篭をオプションでつけたわ」
か い も の か ご
「ラタンバスケットに入れれば大きな物は奥の収納部屋に転移されるようにしてあるから」
[普通のサイズもしくは小さなモノは?]
「それ自体はプライベートバッグになっているから問題無く大量に入るわよ」
[わぁい大盤振る舞いだぁ…]
「だから早く着替えて」
[ミツルギ姉様。目が据わってますよ?]
「さあ!」
これは絶対巽さんと何か話した結果だな?
まあ、拒否しても意味はないし、フォームリニューアルしますか。
[───如何でしょうかお嬢様]
ヴィクトリアンメイドドレスに髪をサイドアップにまとめられ、何故かモノクルまで装備されているし。
メイドで執事なのかな?よく分からないけど。
「ァァァァァァァァッッ!!!」
ミツルギ姉様がぶっ倒れた。
「「ですよね~」」
[お二方は平然としておりますね]
「まあ、うん」
「僕の好みではないかなぁ」
[性能について確認したいのですが…おや?]
「どしたの?」
いえ、これは…執事モード?
「「えっ?」」
モードチェンジ。
「っ!?」
[長らくお待たせ致しましたご主人様]
タキシード姿にオールバック、モノクルという執事カフェにでも居そうな感じの執事だった。
「~~~~~っ!」
[ああ、ゆるお嬢様]
「いや、これは予想外すぎて…」
[せおお嬢様?]
「うわあ!うわぁぁぁ…」
[如何、致しましたか?]
「顎クイは反則だってぇぇぇ!耳元で囁くのも駄目だよ!」
[このモードの場合、行動がアシストされるようなのですよ]
まあ、アシスタントは解除できますが。
「ちょ!ミツルギ!起きて!おーきーてー!」
まさにカオス。僕も今のうちにメイドに戻っておこう。
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