31話 TS化した僕は真相の一部を聞く?
「ログ確認終わったよ~」
ゆる姉様がタブレットのような物片手にこちらへとやってきた。
「ちょっと聞こえていたけど、思考誘導は微妙なところかな。ゼロではないけど断定できるほどではないかな」
[まあ、神様の祝福ではなくダンジョンサイドの力だと思い込ませれば色々遅延工作完了ですしね]
「あー…そっかぁ。毎度の事ながらうちらの名を騙ったり劣化版混ぜたり嫌がらせに全力掛けてるなぁ」
ため息を吐きながらぼやくゆる姉様。
[気になっていたんですけど、相手のこと完全に分かっているんですか?]
「うん。あ、でも邪神とかじゃないからね?邪神も神だから介入確認と同時に私達が即殴り込むからトラウマになったって言ってたし」
[姉さん方何やってるんッスか…ってか普通に話すんだ!でも、ってことは神じゃないナニカ?]
「神になれない負の思念集合体。ただ、この世界の鬼や悪魔等を味方につけたり乗っ取ってここで神になるつもりじゃないかなぁ…なったら最期だけど」
[最期?]
「うん。邪神からしてもそれは認められない行為だから多分全会一致でまとめて消し飛ばされると思う」
[越えちゃいけない一線を越えたらアウトかぁ…でも地球にいる邪神的な神様を取り込んでしまったら?]
「そしたら私達が大手を振って介入できるよ!」
[大被害ですね]
「失敬な!?」
「加減、間違えないとは言い切れないからな」
「みっちゃんまで!?」
「それまでに頑張って力を回復させておくよ」
[せお姉様とミツルギ姉様が頼りです!]
「泣くよ!?」
[ゆる姉様は本来戦闘専門ではないでしょう?なのでイザって時は力技。違いますか?]
「あうっ…」
[ミツルギ姉様とタッグで戦えば良いのですよ。ここは無理をする場面ではないですからね?]
「ゆ~ちゃ~ん!」
[はいはい。良い子良い子]
「チョロいな」
ミツルギ姉様。その台詞は「いーーーーーなーーーーー」って顔をしていない状態で言ってください。
[あ、これ聞いておかないといけないんですけど]
「分からない事があるの?」
[はい。プライベートボックスの使い方は分かりましたが、これで不正や犯罪が起きないか心配です。あと、もしかして袋に色々入れて1つカウントとかできますか?]
「あー…そこも書いていないな。まあ、使えばすぐ分かるが、本人に所有権があるものでなければ入らないし、脅し取った形での所有権譲渡等でも入らない。
時間経過はしない。危険物や武器などを入れた場合、取り出し禁止場所等ではロックされて取り出せない。更に言えばカルマ値が低い者は徐々にボックスに入れることのできる数量が減っていくぞ」
流石…
「それと、色々な物を袋に入れてボックスに入れた場合、第3分類でのカウントとなるので少し注意が必要だな。
例えば、食品が第1分類で菓子が第2分類。そして和菓子が第3分類だ。
ポーションだと魔法薬が第1分類で薬液が第2分類。そして回復ポーションが第3分類となる。なので回復の度合いによって分けたい場合は気を付けた方が良い」
ミツルギ姉様がそう説明を締める。
[いや、十分高性能ですよね!?まとめられるだけでもありがたいです!でもカルマ値ですか…]
「神造系はそれが結構関係してくるからな?」
[えっと、僕は───16?]
「最大で18だが、理論上最上値だよ!」
[理論上ですか]
「ガチ聖人でも17かな。一切の犯罪を犯さず善行のみを何の気負いもなしに行い続けてきた者が18だからね?普通の人は…5~9位じゃないかな」
見事なまでの平均値!…そっかぁ今後重い荷物はプライベートボックスに、かぁ…
明日の買い出しが大分楽になるぞぅ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます