15話 TS化した僕は饗応するⅡ
キッチンが高性能だと慣れるまでかなり面倒な件。
神様に食べていただく訳ですからしっかりと感謝の心を込めてはいますけど!
あと、ゆる神様は向こうにいなくていいのかな?さっきから摘み食いしてますけど。
「え~?向こうにいても楽しくないから」
まあ、楽しくはないでしょうて。
「それにゆーちゃんの側に居たら神力回復するし、ゆーちゃんの作ってくれる食べ物食べても回復するから!」
[ゆる神様は可愛いですねぇ…]
「姉妹神!?」
「雰囲気似てる…あれ?岩崎さんかみだった?」
「成程。神に近いから神に触れても平然としていられると」
「姫が神…アリですね!」
───巽さん病がみんなに感染している!?
「信者は現在九一名程度、ファンは三百名を超えていますから」
ファンと信者の境界も分からないし、数が!数が!
「まあ、ゆーちゃんの女性化って私をベースにしてるし?なんなら私の力の一部とみっちゃんの力の一部を与えたからそんな風になったという感じ」
[あー…だから巽さん家に掛かっていた呪いも簡単に解呪できたのかぁ…]
「んんっ!?待って。なんの呪い解呪したの?」
[えっと、この姿になってからだと…巽さんところの二重の呪い?と、告解室に来ていた子の呪具を解呪しました!]
「───後者は兎も角、前者は知らないんだけど」
[でも解呪できているそうですよ?]
「呪いのレベルは…うわぁ残滓でこれだと下級邪神レベルじゃないの。これを私達の介入なしに払う?無理無理!…でも成功しているってナニコレ」
ユグドラシル様?何故そんなに顔を引きつらせているんですかね?
「みっちゃーん!ゆーちゃんがナチュラルに偉業をやらかしてるよ~」
言い方ァ!
出来上がった食べ物を運ぶ。
あ、課長の顔色がもの凄く悪い。
[胃薬飲みます?膝枕します?]
「胃薬飲んで膝枕…」
あ、これかなりマズイ状態だ。
「上へ報告できないレベル案件な挙げ句報告しなければ世界がどうにかなりかねない…」
ブツブツ言っている課長をソファーまで誘導する。
そこで少し休憩しておいてください。
[さて、おつまみや食材、そしてお酒もご用意できましたのでどうぞお召し上がりください]
「「「かんぱーい」」」
僕の言葉とともに神様方は缶チューハイやハイボール缶、ビール缶で乾杯を始めた。
軽いな!
「やってみたかったんだよね!これ!」
祓戸様が満面の笑みでそう言いながらチューハイを飲む。
「ふむ…そのまま飲むウイスキーも好きですが、これもなかなか良いですね」
みっちゃん様は飲み方もできるキャリアウーマンだ。
「この時のために生きている!」
……うん。ユグドラシル様がお酒を飲んでいる姿は、控えめに言って事案だ。
未成年がお酒を飲んでいる感満載ですよ!
「やっぱりゆーちゃんが捧げたお酒ほどじゃないかぁ…でも食べ物はしっかり籠められているね」
「これを知ったらもう自分の世界に戻りたくないんだが…」
「だよね!だよね!私も同僚救助として来てゆーちゃんと遇わなかったら帰ってるよ!」
「もっと早く教えて欲しかった…せめて去年辺りから」
三神ともむっちゃ盛り上がりながら飲み食いしてますね!
「いっそのこと仲の良い神呼んでここを憩いの場にするとかどう?素行が悪ければうちらの権限で出禁とか」
「あ、それいいかも!少なくとも私達の権限越える神居ないし」
え?まって?今恐ろしい台詞が聞こえた気がしますよ?
「そりゃあねぇ…それぞれ異界の世界神だから同等は居ても越えるってのはね…」
───うん。今更今更。通常通りでOK!
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