第9話 学び舎
「古代レトア語は出来る訳ですね!?一般教養も問題ありません。魔法学専攻で結構ですよ」
エリサは、学び舎で幾つかの試験を受けさせられた。
デュール谷で、谷の姫としての教養として、ミジェーリアは、勉学には煩かったのである。
先生役が、幼馴染みのミシャールだったので、授業も楽しかったのだ。ミシャールを困らせるのは、本意ではない。
結果、学び舎の一般教養程度の学力はあるわけで、13歳だが、魔法学の専攻コースへの編入が許された。
学期の半ば、しかも、年下のエリサの編入に学び舎の生徒たちは、色めきだった。
魔法使いの見習い達ばかりだ。精霊が見える者も多くいた。そういった者達は、エリサの連れている精霊を見て驚愕した。
上位の水の精霊、風の精霊、火竜の精を連れていたのだ。
「私、ルドヴィカよ、ルゥって呼んで!凄い精霊を持ってるのね」
形ばかりの自己紹介が終わって、席に着くと朝の放課は終わった。
誰もがエリサを遠巻きにする見る中、ルドヴィカ・セレンが一人エリサに近付いて来た。
「アリシア・エメットさんの娘さんて本当なの?」
「母様を知ってるの?」
「学び舎では伝説の人よ、私も尊敬してる人なの」
「ふ~~ん?でも、伝説の人ってなに?普通のロイル姓の魔法使いだけじゃないの?」
エリサの発言に、クラス中はざわめいた。
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