第8話
しばらくして厳島神社にきた、共鳴刀はビンビン強く鳴っている。
「宇都宮さんが言う通りやっぱりここにいるんだね。」と詩音
「悪意に満ちた臭いがしやがる。」と宇都宮
「なんで宇都宮さんは厳島神社だとわかったの?」と亜斗
「長年の勘ってやつさ。奴はおそらく平舞台にいる。海にある鳥居の前の。」
「行こう!」
と詩音と亜斗が言った。
鳥居の見える平舞台に行くと、着物を着て能面をつけたものが能を舞っていた。こちらを向くとあの目玉の化け物が6匹ぐらい現れた。再び観光客などは消えた。
「またあの目玉?あの能面のやつが操ってるのかしら?一応スキャンしておこう。カラースキャン!。。。やっぱりそうだわ。あの能面が本体みたい!」と詩音
「この目玉は俺に任せておけ!詩音ちゃんと亜斗は本体を狙いな!」と宇都宮。
「わかった!」
そう言って詩音と亜斗は能面のやつに近づいた。すると紅葉を渦巻ながらこちらへ攻撃してきた。そんなに大きな傷は受けないが、本体に近付けない。
「詩音、もう一回カラースキャンしてみて!あいつの弱点を探って!」と亜斗
「わかった!カラースキャン!あの能面の下が黄色がかっている!面を狙おう!」と詩音。
二人は少し後ろに引き、共鳴銃で能面を狙った。何発狙ったかは分からないが、その中の一発が能面に当たった。すると能面がパカっとわれ、あの目玉が出てきた。目玉は本体から離れ、宙に舞った。体の部分は何も入ってなかったかのようにストンと落ちた。本体の目玉は赤くなると火を噴いてきた。
「く!俺の魔弾が効きやしねぇ。」と宇都宮
「宇都宮さん、目玉を引き付けておいて!おそらく共鳴刀が効くと思うの!」と詩音
「それまでに俺が焼き鳥になっちまうよ。」と宇都宮
「亜斗、私に共鳴刀を貸して!私の波動で共鳴させるから!」
本来、共鳴刀は一人で共鳴させるものだが、他者の力で個別に共鳴させた方がその共鳴の複雑さ故に力は強くなるのではある。
共鳴刀は桜色に共鳴した。宇都宮が目玉を引き付けている隙に詩音は共鳴刀を目玉に向けて投げ込んだ。すると
「ピギャーーーーー!」
と目玉から血が噴き出し、コテンと目玉は地面に落ちた。そして風に乗ってサラサラと消えていった。そしてパキーンと共鳴刀が壊れた。
「片付いたな。さてと。なんで敵さんが詩音ちゃんを直接狙わないかを話そうか。取り合えずキャンピングカーに乗ってもいいかい?」と宇都宮
「はい、どうぞ。」と詩音。
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