第10話 運命の輪、X。

 おやまあ、ちょうど10話目でこの話題とは運のいい。


 TwitterがXになった。

 アプリの人はまだかも知れないけど、Webでたまーに覗いている私の画面はとっくに『X』がどどーんと表示されている。

 このロゴかっこいいけど……なんかビジネスライク。まあ、そのつもりで買ったんだろうしな、イーロン・マスクも。

 アメリカではSNSってもう下火で、slacksみたいな社内用ツールとして生き残ってる程度だもんね。


 ととと、話したいことから離れてしまった。

 時を戻そう。


 Xという文字には、もう一つ意味がある。ギリシャ数字の「10」である。

 タロットカードの10番にも、絵柄の上部にXの文字が描かれている。このカードは『運命の輪』と言い、運勢の分岐点を表す。

 悪い波は、良い波に。

 良い流れは、悪い流れに。

 このカードが出ると、運勢が反転されるわけである。


 イーロン・マスクは『X』という文字が好きらしいが、もしかしたらタロットカードの意味になぞらえているのかも知れない。

 ……だって、Twitterは、最初っから失敗しまくって収益が余計に悪化したでしょ。

 ……テスラはアジア圏からコンピュータ周りの暴走と思われる動画UPされてるでしょ。


 もうなんか、ケチ付いたもの全部に『X』ってつけてる気がするのよね。

 いや、『X』つけたからって運命が好転するわきゃないんだけどね。

 Sonyを見てごらんなさいよ、スマホにXつけてるけど韓国製に負けてんじゃないのよ。私は使ってるけど(ソニー信者で悪かったな)。


 さっきも言ったように、『運命の輪』には運が切り替わるという意味がある。

 しかし運命というものは、はたしてコンテンツにかかるものなのだろうか、人にかかるものなのだろうか。

 もし、イーロン・マスクという人が今人生の幸運期にいるとしたら、下手に『X』つけまくってたら反転して不運に落ちるんじゃなかろうか。それに『X』という文字の英語としてのイメージは、『謎』『匿名』『仮名』。あーんまりいいイメージの文字ではない。


 そもそも、Twitterがダメになったのは技術者を切り捨てすぎたことと、SNSを運営する側に必要なホスピタリティを軽視しすぎたこと。……何を講じたって意味ないと思うけどねえ……と呆れつつ、運命が好転する方に賭けたいなあと思う私です。

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