討たれた総大将を、生きているとあえて喧伝するのは士気の維持にも繋がりますね。
このタイミングで万が一、信長死亡が軍内で流布したとしても、虚報であると言い放つことができますし。
こうなっては、状況が落ち着くまでは、信長が生きてようが死んでようが、関係なくなってきます。
それを、戦略的に行なってみせた秀吉は流石ですね。
作者からの返信
生きているから助ければ恩賞が大きいぞ、みたいなのがあったと思います。
光秀がイヤ死んでるからと言い張っても、戦国最高の謀略家の秀吉と官兵衛のことですから、何とか言いくるめそうですし(笑)
でも最大の効果は、光秀に味方しない口実を諸侯に与えたことだったと思います。
信長の生死がどうなのかは、ホントはみんな知っているのにそれをやる秀吉は、やっぱり酷い奴、じゃない、稀代の謀略家だと思いました^^;
ありがとうございました。
うわあ、なかなか大胆な作戦ですね。
死者を生きていると思わせるとか、中国の古典や近代のスパイ戦争とかでそういうエピソードを読んだ記憶がありますが、もし秀吉がそういう手を実際に使ったとしたら興味深い!
やはり天下を取るだけの事はあって、相当の策略家ですね。秀吉を見る目が変わりました。
作者からの返信
信長生存説。
実際は、中川清秀という摂津の武将に送った書状の中で見られる話です。
「死せる孔明、生ける仲達を走らす」の話などが有名ですが、秀吉の場合は、信長が生きていることにすれば、味方が増える=光秀の味方が減る、という作戦だと思われます。
勝つため=天下を取るために、何でもするという姿勢が、この頃の秀吉にはあります。
……やはり恐ろしい男だな、と書いていて私も思いました^^;
ありがとうございました。
編集済
秀吉が、語ったという話で…
五千の兵が千に減ったとき、蒲生氏郷は間違いなく戦死している。
しかし、信長は、間違いなく減った千の兵の方にいる…
儂が信長様に従う理由はそこよ、と。
こういう話が、行方不明になった際に活きてきますね。
(実際、金ケ崎の際も生死不明、となっていましたし)
さて、 ねね さん。自覚した秀吉を愛することが出来るのかな?
(史実では太閤になっても、ねねと秀吉は名古屋弁で大喧嘩していたらしいですが)
作者からの返信
信長はそういうサバイバルを生き抜く、というキャラですよね。
光秀という稀代の梟雄でもない限り、討てないぐらいに^^;
秀吉もそういう「キャラ」をうまく活用してきました。
そして金ケ崎、これは意識してませんでしたが、おっしゃるとおり、伏線として活きたと思います。
野心家と成った(堕ちた?)秀吉。
その伴侶、ねねは、秀吉とどう接していくのか。
山崎の戦いのあたりはタッグで戦っていくんでしょうが、その後は、どうなることやら……^^;
ありがとうございました。
こんばんは、御作を読みました。
信長の首さえ取っておけば、こうはならなかった……。
のですから、本能寺ファイヤーが巡り巡って光秀さんの首を絞めるのか(^◇^;)
人間は感情の生き物ですから、冷徹な利害があっても、やはり大義名分は大切だなあと改めて思いました。
あと秀吉さんコワイヨー。面白かったです。
作者からの返信
ここで信長の首をちゃんと取れなかったことが、逆に本能寺の変が突発的行動であると証明しているような……。
十兵衛がちゃんと準備していたら、その辺抜かりないような気がしますし^^;
そしてそんな十兵衛さんに従うのはリスキーだなぁと諸侯も感じていたんじゃないでしょうか。
その心理を読んだ秀吉の「信長サバイブ説」。
……この男、ホントえげつないなぁと私も思います(笑)
ありがとうございました。
拝読致しました。
なぁんとなく、高潔で神経質なイメージのある光秀さん。
今作では、怒りに任せて膳を蹴っ飛ばして、片付けるものがいないからってまた蹴っ飛ばす乱暴者(^^;)
時は戦国時代、下剋上旋風吹き荒ぶ乱世であればこそ、そいうった野蛮な行為も決して珍しくないはずですが、そこがまた違った印象を受けて面白いです。
あと、ねねさんの「浅ましい」発言!(´□`;)
かほどに心を砕く秀吉さんの気づかいを無惨に一蹴、思わず涙を誘います( ;∀;)
秀吉さん、がんばって!
今年も宜しくお願いします!
作者からの返信
歴史漫画だと、真面目で温厚で、それでいて信長のパワハラに耐えられずに……というイメージの明智光秀。
家康饗応の時は信長に蹴られた膳を、今では蹴り返すくらいに乱暴になりました(違
……たしかに、既存の「光秀」像を蹴り飛ばすほどの十兵衛になっちまったなぁと思います^^;
そのうちまた、お調子者のあの頃の十兵衛に戻ってくれるとありがたいのですが……。
さて、「浅ましい」(笑)
凄い謀略を思いついたけど、妻には見下されたくない一心で、加藤清正に頼んだのに……^^;
逆にそういう気遣いこそ浅ましいと断じられる秀吉の哀しさよ(笑)
まあ、見捨てられないだけ、秀吉はまだ愛されていると思いますよ、たぶん、うん、おそらく^^;
ありがとうございました。
それでは、旧年中はお世話になりました。
今年もよろしくお願いします!
新年あけましておめでとうございます。
謀略戦は秀吉が一枚上手でしたね。
織田家の遺児ならともかく成り上がりの秀吉にはそう簡単に与したくない。
けれども明智につくのはもっと避けたい。
そういう諸将に大義名分を与える噂。
これは効くでしょう。
作者からの返信
今年もよろしくお願いします。
人たらしの本領発揮ですね^^;
これ、本当に中川清秀にそういう書状を送っていたみたいです。
それでいて「仇討ち」として三七どのを推戴して……。
大返ししながらこんなことを考えて実行する秀吉ってホントに凄いと思います^^;
そしてこんだけやっといて、最終的には三法師を担ぎ出すところが何とも……(笑)
ありがとうございました。
そう、誰もが嘘と分かっていても形式上の名分にはなるんですよね。
平然と二枚舌を使うのが乱世の梟雄というもの。秀吉も梟雄らしくなってきました。
ねねさん、狸は将来のライバルの人ですから(笑)。
作者からの返信
史実だから困るという好例なんじゃないでしょうか。
こんな風にいけしゃあしゃあと信長生存説を唱える秀吉はホント悪人だな、と思います(笑)
そしてこんなこと言っておいて、平然と信孝を名目の大将に据えたり、やがて清須会議で担ぐ相手が……と考えると特に^^;
ねねさん、小牧長久手のあたりで家康を狸呼ばわりしてそうです(笑)
あの全国規模の戦いで、大坂で後方支援や外交をやらされてそうだし^^;
ありがとうございました。
旧年中はお世話になりました。
今年もよろしくお願いします。
編集済
戦国版フェイクニュース!! いや~、天晴れでございます~。
プロパガンダが実戦以上の効果を発揮することも現代に通じますね。
今回、ことに面白かったのは、秀吉がねねに自分の器を小さく見られたくないと気を遣ったところ。これ、現代の夫婦関係でも意外なポイントではないでしょうか。畏れ入ります。(笑)
キリスト教つながり……このあと禁じられたり解かれたりしますが、明治維新で価値観がひっくり返り、所領も失った武家が縋ったのは仏教ではなく異教だったことに、この国の底流を思います。
作者からの返信
「ねねが京にいる」という拙作の設定を使ってみたかったんです(笑)
そんなわけで光秀の足元から流言飛語が流れ飛び交うという展開に^^;
負けじと秀吉も信長生存説(?)を唱えます(笑)(こっちは史実です)。
秀吉がねねさんに「見栄」を張ったのは、実際の夫婦関係から……いえ、何でもありません(笑)
あ、あと、福島正則の話題転換で誤魔化すやり方も、実際の子どもを見て思いつきました^^;
維新後の武家が頼ったのは仏教ではなく異教。
おそらく廃仏毀釈で、お寺に行っても食えないし、お寺もそんな余裕無いから、教会へ走る流れになったのでは。
で、西欧の流れをくむ教会なら、新政府に何か言われてもプロテクトしてもらえると思ったのかも。
ありがとうございました。
「秀吉が来る」という噂を流したことで光秀の動きをコントロールし、
「信長が生きている」ということにして諸将に手を回す。
いや、ねね様も秀吉たちも、恐ろしいほどの切れ味ですね。
そして当然、それを描かれる作者様も。
新年あけましておめでとうございます。
旧年中はたいへんお世話になり、誠にありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
作者からの返信
兵法としては「秀吉が来る」は隠していた方がサプライズ・アタックになって有利になると思うんですが、羽柴陣営としては単独速攻による光秀撃破を狙っているので、敢えて「釣る」。
まあ実際は、今後の政局をにらんで、「一番最初に来たのは秀吉」と宣伝しておきたかったんでしょう。
たとえば勝家とかと連合して倒した場合に備えて^^;
信長生存説(?)は実際の秀吉が使った技で、これで摂津の中川清秀らを仲間にしたみたいです。
この人たらし、ようやるわとみんな思ってたんでしょう(笑)
……というのを、伝えられているところを調べて、自分なりに考えてみました^^;
お褒めいただき、恐縮です。
それでは、旧年中は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いします!
ではではノシ
カリスマ的存在は生きていると思わせた方が良いのですよね
実際にうまくいくかに秀吉の度量を見た気がします
そしてそれをわかっているねねさんの軽口
夫婦で信頼しあってますね
作者からの返信
生死不明であるならば、「生きている」と思わせた方が得という秀吉の策略です^^;
実際にそういう手紙を書き送って、羽柴と明智のどちらにつくか悩んでいる大名を、味方にしようとしています。
ねねさん、策略の有効性を内心では認めています。
けれども、秀吉のことを正面から認めようとしません(笑)
まあ、現代の実際の夫婦もこういうことあるでしょうし^^;
ありがとうございました。