777文字という制限の中、七夕の星の下にある人々の物語を拝見しました。幼馴染との星の鑑賞会、夢を語り、友人との別れ、秘めた想い、好きな人への告白、恋人との別れ、兄妹との夢、従姉妹との語らい。
　この世界に生きる人々の数だけ物語があるように、それぞれにドラマがあります。
　そんな様々な人々が織りなす星の下での物語に、私は素敵だと思いました。
　「素敵なお話」とは何か？ その答えは人によって違うでしょう。
　でも、私の思う「素敵なお話」は、読んでいる人の心に何かしら響くものがあって、共感したり感動したりするものです。
　人間は他人の思考や人生を知り得ません。それが例え血の繋がった親子や兄弟、姉妹、心に誓い合った恋人同士であっても分かりません。
　そういう意味では、人は常に孤独です。
　そして人は他者と関わることで初めて他者を理解します。
　そう考えると、この世に存在する全ての物語には、必ず誰かの人生が絡んでいます。そして、その人生に関わった人たちも存在します。
　それぞれに違う人生が、この星の下にあって、今この瞬間にも紡がれているのを実感するものを感じました。