第3話 「元首とは哀れなものだ。陰謀を事前に察知しても、実際に殺され無い限り、陰謀が確かにあったと信じてもらえないのだから」

出典:「ローマ皇帝伝」


暴君として名高いドミティアヌス帝が、日頃よくぼやいていたという台詞より。



確かに一理あるような気もするのですが… 殺される「陰謀家」達にしてみれば、また違う意見がある事でしょう。

それが明察か只の疑心暗鬼か、そこに説得力と信憑性があるか無いかは、結局その人物の力量と日頃の行い次第なのでしょうが… 猜疑心の強い権力者側の言い分として、妙に心に残っている言葉の一つです。


…まあ、本当に言っていたのか著者の創造によるものなのかは、スエトニウス氏のみぞ知るところではありますが。


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