5 仲間の武器を強化する


『星帝の盾』には馬車で向かった。


「そうだ、ミラベルとマルチナの武器に強化ポイントを付与するよ」


 客車内で、俺は二人に言った。


「君は付与魔術が使えるんだっけ? じゃあ、お願いできるかな。ありがとう」

「感謝感謝」


 マルチナが『蒼天牙ファイザ』を、ミラベルが二本のナイフを差し出す。


「二人とも他に武器はないのか? ある分だけ全部強化するから」

「あたしはこの剣だけよ」


 と、マルチナ。


「全部? 百くらいあるけど平気?」

「百もあるのか?」

「暗殺者だから。武器は豊富」


 ミラベルがスカートをめくった。


「うわわっ」

「武器を出すだけ」


 両太ももにベルトが巻いてあった。

 そこに投げナイフが──。


「馬車に乗るときも付けるの? 痛くない?」


 マルチナがたずねる。


「ちょっと痛い」

「外しておいたらいいんじゃないか。この場で戦うわけじゃないんだし」


 と、俺。


「そうする」


 ミラベルはふともものベルトに仕込んだ武器をすべて外し、リュックに入れた。


「軽くなった。やった」


 と、喜んでいる。


「そのリュックに他の武器も入れてるのか?」

「リュックにも入れてるし、胸元とか色々仕込んでる」


 さすが暗殺者だな……。


 ──俺はマルチナの剣とミラベルの武器に強化ポイント+300を付与した。

 俺の武器については上限+30000まで付与できるけど、他者の武器に付与できる強化ポイントの上限は+300だ。


 ただ、ミラベルの武器は多すぎるため、全部に強化ポイントを付与すると手持ちポイントが枯渇してしまう。

 とりあえずはメインに使う武器だけに付与しておいた。


「君は上限30000なんでしょ? どうして10000にとどめてるの?」


 マルチナがたずねた。


「強化しすぎると武器に負担がかかるんだ。いくら伝説の剣でもどれくらい耐えられるか分からないからな……」


 今の+10000は並の武器なら一振りか二振りで、その威力に武器が耐えられず消滅してしまうレベル。

 さすがに伝説の剣である『燐光竜帝剣レファイド』はビクともしないが……。


 これ以上強化ポイントを付与すると、いくら『燐光竜帝剣』でもどうなるか分からない。


「鑑定してみれば?」

「えっ」

「ウラリスに世界一の鑑定術師がいるから」


 と、マルチナ。


「この後、みんなでいったんウラリスに行こうと思ってるの。作戦会議や今後の準備のためにね。そこで君の剣を鑑定してもらいましょ。あたしから鑑定術師に話を通すね」

「それは助かる」


 俺はマルチナに礼を言った。


 そして二時間後、俺たちは『星帝の盾』に到着した。





***

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